インビザラインができない症例とは?向いていない人の特徴も解説 COLUMN

2025.07.19

インビザラインができない症例とは?向いていない人の特徴も解説

インビザラインは、目立たない矯正治療として人気ですが、すべての歯並びに対応できるわけではありません。重度の叢生(乱杭歯)や出っ歯、受け口など、歯並びや口腔の状態によっては、インビザライン矯正が適さない場合があります。

今回は、インビザラインができない症例や、向いていない人の特徴、その場合の矯正方法について詳しく解説します。

そもそもインビザラインとは

そもそもインビザラインとは

インビザラインは、透明なマウスピースを使用する矯正方法です。ワイヤーやブラケットを使わないので、目立たずに歯並びを改善できます。また、食事や歯磨きの際には患者様自身でマウスピースを取り外しできるため、口腔内を清潔に保つことができます。

マウスピースは個別に作成され、数週間ごとに新しいものに交換することで、歯を少しずつ移動します。従来の矯正方法と比較しても痛みが少なく、とても人気のある矯正方法です。

インビザラインができない症例

インビザラインができない症例

インビザラインに不向きな症例をご紹介します。

1.重度の歯周病

1.重度の歯周病

重度の歯周病の場合、歯を支える歯茎や骨がすでに弱っている可能性があります。歯がぐらついていたり、抜け落ちてしまいそうな状態ではマウスピースを装着することはできません。

また、マウスピースを装着することで唾液の循環が悪くなり、歯周病のリスクが上がるため、重度の歯周病の場合は、矯正治療の前に歯周病の治療を受ける必要があります。

2.重度の出っ歯

2.重度の出っ歯

出っ歯(上顎前突)は、歯や顎の骨が前方に突出している状態です。

軽度や中度の出っ歯はインビザラインで改善可能ですが、重度の場合は歯の移動だけでは解決が難しく、外科的手術や抜歯が必要なケースもあります。インビザラインでは、骨格の問題に対応しきれないため、適応が難しいことがあります。

3.重度の受け口

3.重度の受け口

受け口(下顎前突)は、下顎が上顎よりも前に突出している状態です。

歯の傾斜による受け口など軽度の場合はインビザラインで調整可能ですが、重度の受け口は顎の骨の位置関係を大きく改善する必要があり、インビザラインだけでは対応できません。外科矯正や抜歯が必要になる場合が多いです。

4.歯並びが重度に乱れている

4.歯並びが重度に乱れている

歯がデコボコに乱れている状態(叢生)や歯を並べるスペースが足りない場合、インビザラインだけでは細かな歯の位置の調整が難しいことがあります。特に歯が大きく重なっている場合や顎の骨が極端に小さい場合などは、他の矯正方法と併用して治療を行うこともあります。

5.埋伏歯がある

5.埋伏歯がある

埋伏歯とは、歯の全てまたは一部が歯茎に埋まっている状態のことを言います。

インビザラインは通常、生えている歯をマウスピースによる矯正力で動かすため、埋まっている状態の歯を萌出、動かすことはできません。また、埋伏歯がある場合、他の歯の動きに影響が出ることもあるので、インビザラインだけで治療を行うことは難しくなります。

6.インプラントが入っている

6.インプラントが入っている

インビザラインは天然歯を対象にした矯正治療で、インプラント歯には対応できません。

インプラントは顎の骨に埋め込まれた人工の歯根で、矯正力を加えても動かすことができません。そのため、インプラントが入っている部分は治療対象外となります。

インビザラインができるが、
向いていない人とは

インビザライン向いていない人

インビザラインには、治療できる歯並びであっても、治療方法に向いていない人もいます。以下にご紹介します。

1.マウスピースの管理に自信がない

インビザラインでは患者様自身で取り外し可能なマウスピースを使用します。1~2週間ごとに行うマウスピースの交換も患者様自身で行っていただきます。取り外しができることには、食事や歯磨きの際に影響がないなどのメリットもありますが、装着時間や保管方法など、適切な管理ができない場合には治療の進行や口腔衛生に大きな影響を与えます。そのため、マウスピースの管理に自信がない方には不向きの矯正方法といえます。

2.歯科医院への通院ができない

インビザラインは患者様自身でマウスピースの交換を行うため、ワイヤー矯正などと比較しても通院回数が少ない矯正方法です。しかし、定期的なチェックや調整は必要なため、2~3か月に1回程度の通院が必要になります。

また、マウスピースが破損・変形したり、紛失した際には治療に影響が出るため、早めの受診が必要になります。通院が困難な方、学校や仕事の都合などで通院回数が確保できない方には適していないでしょう。

3.ジュースやお菓子などの
間食がやめられない

マウスピースを着用している状態で口にできるのは、基本的に水のみです。その他のものを口にする場合には、必ずマウスピースを取り外す必要があります。

しかし、マウスピースの装着時間は1日22時間以上が推奨されているため、その時間を下回ってしまうほど間食の回数が多い方は頻度を減らすか間食をやめる必要があります。そのため、間食をやめられない、または頻度を減らすことができない方には不向きの治療方法です。

インビザライン以外の矯正方法

インビザ以外の矯正

インビザラインでの治療が難しい症例や、不向きな方でも行える矯正方法をご紹介します。

1.ワイヤー矯正

ワイヤー矯正は金属のワイヤーとブラケットを使用して行う矯正方法です。装置は基本的に歯の表側に装着されるので目立ちやすいです。

しかし、患者様自身で装置を取り外すことができないため、装置の管理に自信がない方や短い期間で治療を終わらせたい方に向いている矯正方法です。

矯正力が大きく、抜歯や歯を大きく動かす必要のある症例にも対応できることが大きな特徴です。

2.コンビネーション矯正

コンビネーション矯正とは、複数の矯正方法を組み合わせて行う治療法です。一般的には、インビザラインなどのマウスピース矯正とやワイヤー矯正、外科的手術など、異なる治療法を患者様のお口の状態に応じて適用します。そうすることで、より効果的に歯並びを改善することができます。

たとえば、大まかな歯並びの乱れはインビザラインで治療し、細かな歯の動きを治すためにワイヤー矯正を併用するなど、症例に合わせて治療を行います。コンビネーション矯正は、特に重度の不正咬合(歯並びや噛み合わせの不正)の場合に有効です。

複数の治療法を組み合わせることでより早く、精度の高い治療を行えることが利点です。ただし、治療計画が複雑になるため、歯科医師の豊富な経験・知識が必要となるでしょう。

インビザラインができるか知りたい方は、
横浜市瀬谷区の「三ツ境駅前スマイル歯科」にご相談ください

三ツ境駅前スマイル歯科

インビザラインは全ての症例、患者様に適応しているわけではありません。重度の歯列不正や骨格性の歯列不正は、インビザラインでの治療が難しい場合があります。

また、装置の管理などが難しい方にも不向きの矯正方法といえます。その際には、取り外しのできないワイヤー矯正や他の矯正方法と組み合わせて行うコンビネーション矯正がおすすめですが、歯科医師の知識や経験が治療結果を左右します。

三ツ境駅前スマイル歯科では、豊富な知識と経験のある歯科医師が患者様のお口の状態、ご要望に合った治療方法をご提案します。LINEでお口の写真を送っていただくと、オンラインでの矯正相談も可能です。ぜひ、三ツ境駅前スマイル歯科にご相談ください。

※ご相談は横浜近隣にお住まいの方限定となります

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