小児歯科

お子さまのむし歯0の
人生を目指して

お子さまのむし歯0の人生を目指して

乳歯が健全か、正しく治療されているかは、後の永久歯の歯並びだけでなく、お子さまの身体の発育にまで大きく影響を与えます。乳歯は痛み出したり腫れたりすると、治療しても悪い経過をたどってしまう可能性が高いため、そうならないよう気をつける必要があります。

そこでこども歯科で何よりも大切なのが、早期治療とむし歯予防です。当院ではお子さまのカリエスフリー(むし歯0)を目指し、健全な口腔環境を維持する大切さをお伝えしていきたいと思っています。

3歳までの歯医者デビューの大切さ
3歳までの歯医者デビューの大切さ

生まれたばかりの赤ちゃんのお口にはほとんど菌がいないと言われています。しかし、お世話をする周囲の大人の方から少しずつ細菌が感染し、歯が生え始めると、徐々に細菌が歯に付着して、むし歯ができる環境が整ってしまいます。

乳歯が生えそろう3歳までに歯医者デビューをすることによって、むし歯ができやすい環境になってしまうのを防ぐことができる可能性が高くなり、3歳までにむし歯を作らない習慣を身につけることで、むし歯0を達成しやすくなります。

また、物心がつく前から歯科医院に通うことで、歯科医院に対する恐怖心を取り除き、その後の人生においても通院しやすくなるというメリットがあります。そのようなお子さまは治療やお口のクリーニングが必要となっても嫌がらずに処置を受けることができることが多いため、なるべく早く、歯医者さんデビューさせてあげることが大切です。

6歳臼歯の大切さ
6歳臼歯の大切さ

6歳臼歯は28本(親知らずを含めると32本)ある永久歯の中でも最もむし歯になりやすく、逆に6歳臼歯が生えてから2年間、むし歯にせずに守りきれれば、統計的に他の歯もほとんどむし歯にならないと言われています。そのため、6歳臼歯をむし歯にしない環境を6歳までに作ってあげることが何よりも大切なのです。

6歳臼歯と呼ばれる第1大臼歯は、その名の通り6歳前後で生えてくる永久歯で、前から6番目の歯になります。歯は1度治療してしまうと、歯と詰め物の間から細菌が入り込んで再発したり、保険の詰め物では汚れが付着しやすくなるため汚れて新たにむし歯ができやすくなり、何度も治療を繰り返す傾向があります。

6歳臼歯は、お口の中でも最も大きく、噛み合わせの要になる歯でもあるため、むし歯になって削ったり、被せ物が必要になってしまうと、本来の噛み合わせの位置がズレてしまう恐れがあり、お口の中だけでなく、全身にもさまざまな不調をもたらす可能性があります。むし歯0を達成し、6歳臼歯を一生守るためにも、ぜひ三ツ境駅前スマイル歯科へご相談ください。

小児歯科 初診の流れ
(3歳以下 / 4歳以上)

三ツ境駅前スマイル歯科では、お子さまの年齢に応じて、
安心・適切なサポートを行います。
すべてのお子さまに「むし歯ゼロ」を目指した予防ケアを行っています。

※受診においてはどなたが同伴されてもかまいませんが、
お子さまに一番関わる保護者の方がご一緒に来院されることを推奨しております。
  1. step.01

    WebまたはLINEからのご予約

    初診の予約
    初めてご来院される患者様は、Web予約フォームまたは
    LINE公式アカウントよりご予約ください。

    ご予約完了後は、
    下記の【WEB問診票】にご入力をお願いいたします。

    小児一般 WEB問診票

    問診票の入力が完了しましたら、LINE公式アカウント宛に
    「入力完了」とメッセージをお送りください。

  2. step.02

    初回

    問診と食生活アンケート結果を記入

    初回ヒアリング(問診+食生活アンケート)

    普段の生活リズムやお口の悩みを詳しくお伺いし、むし歯リスクの傾向を把握します。間食の回数や時間帯、保育園や家庭での食習慣を共有いただき、むしリスクの高い時間帯を見極めます。

    3歳以下
    膝上での診療
    (保護者抱っこ)
    こどもを膝上に載せて診療
    保護者の膝の上で安心して診療を受けられる体制です。お子さまに合わせた優しい診察を行います。

    ・仕上げ磨きのやり方指導
    ・フッ素ジェル指導
    ・カリエスリスク検査+口腔内撮影
     (むし歯菌の活動性をチェック)

    ※3歳以下の場合はむし歯があっても治療はせず、進行を止める塗布と、ご家庭での予防に向けた保護者の方へのアドバイスを行います。
    4歳以上
    ユニットでの診療
    (保護者同席)
    保護者が同席した状態でこどもを診療
    基本的にお子さま自身がユニットに座って診療を行います。必要に応じて保護者が同席します。

    ・仕上げ磨きのやり方指導
    ・フッ素洗口指導
    ・レントゲンを撮影してより詳しく検査

    ※4歳以上でも一人で座れないお子さんは一人で座れるようになるまで保護者と一緒に膝の上で診察します
  3. step.03

    二回目

    検査結果説明と予防ケア(フッ素塗布)

    初日の検査結果をもとに、現在のむし歯リスクやお口の状態についてご説明し、レントゲンやカリエスリスク検査(CAT21)の結果も共有します。
    あわせて、むし歯を予防するための歯みがきやフッ素の活用方法などをお伝えし、食生活アンケートの内容をもとに、むし歯をつくりにくい生活習慣についてもアドバイスします。
    状況に応じて、高濃度フッ素を歯面に塗布し、より強く健康な歯に育てていきます。

    食育・口腔機能サポート

    食育・口腔機能サポート

    噛む・話す・飲み込むなどのお口の発達を促すサポートを行います。ご家庭での食習慣に合わせて、歯並びや成長を助けるアドバイスもお伝えします。

    3歳以下
    離乳食アドバイス
    (必要に応じて)
    こどもが食事中
    必要に応じて、離乳食の進め方や食具の選び方についてもお話します。
    4歳以上
    食生活アンケート
    フィードバック
    クリニックスタッフが食生活アンケートを確認
    アンケートの内容をもとに、改善ポイントやご家庭での工夫方法をご提案します。
    メンテナンス案内&3か月後予約

    メンテナンス案内
    &3か月後予約

    定期的なチェックを通して、むし歯ゼロの状態を維持していくための今後のスケジュールをご案内します。

    ※4歳以上(混合歯列期)でむし歯が見つかったお子さまには、今後の治療や予防のために簡単なスクリーニング(トレーニング)を行います。
    トレーニングを通過されたお子さまには、6歳臼歯のシーラント処置やむし歯の治療をご提案いたします

むし歯にならないための
3つのこと

01飲食回数を守る
飲食回数を守る

食べ物や飲み物がお口に入ると、お口の中が酸性になります。歯はガラス程度の強度があり、簡単に欠けたりはしないのですが、レモンや炭酸水などに多く含まれる「酸(主に酸っぱいもの)」に非常に弱く、お口の中のpHが下がって酸性に近づくと溶けてしまうという性質があります。

そのため、お口の中が酸性にならないお茶、水、牛乳など以外をお口の中に入れる「飲食回数」が多いと歯が歯が溶ける環境が長く続き、むし歯になりやすくなってしまうのです。飲食回数を決めてしっかり守り、食べた後は歯磨きをするという習慣をつけることで、むし歯になりにくくなります。

また、3歳以下のお子さまに砂糖を与えていると、砂糖中毒になってしまって、やめられなくなる可能性があります。特にジュースなどはそのきっかけになりやすいので、注意が必要です。

飲食回数を守ることは、むし歯になりにくくなるだけでなく、しっかりと空腹の時間を作ることでしっかりと集中してご飯を食べることができ、肥満の防止にも繋がります。

02フッ素の利用
フッ素の利用

乳歯・永久歯にかかわらず、生えたばかりの歯は柔らかく、萌出しきっていない歯は磨きにくいため、むし歯になりやすい状態です。その歯が本来の硬さになるまでには2〜3年かかると言われています。

この歯の質を改善し、むし歯になりにくくするのを助けるのがフッ素です。歯の表面はハイドロキシアパタイトと呼ばれる物質で覆われており、ここにフッ素が吸着してフルオロアパタイトという物質に変わると、歯の弱点である「酸」に対する耐性ができます。歯が強化され、むし歯になりにくくなるのです。

そのため、3歳以下の場合はフッ素ジェルの塗布、4歳以上のお子さまにはぶくぶくうがいのフッ素洗口をおすすめしています。定期的な歯医者さんでのフッ素塗布とご自宅でのフッ素塗布が効果的なため、ぜひ取り入れてみてください。

03仕上げ磨き
仕上げ磨き

小学校に上がると自立心も芽生え、ご自身で歯磨きをされるお子さまも増えてきますが、小学校3年生(8〜9歳)くらいまでは保護者の方による仕上げ磨きが必要です。お口の中をしっかり見ながら磨くことができるため、仕上げ磨きは必ず寝かせ磨きでやることが大切です。嫌がるお子さまの場合は抑制磨きをしましょう。

小学校に入ると、どんどん永久歯が生えてきますが、生えたばかりの歯はとても弱く、この時期にむし歯を作らないことが非常に重要です。むし歯ができやすい場合は歯と歯の間が磨けていないことが多いため、フロスを使ってお掃除をしてあげましょう。

歯は生えてから2〜3年で硬く、むし歯になりにくくなるため、そこまでむし歯を作らずにお口を保つことができれば、その後は虫歯ができるリスクが低くなります。

フッ素はむし歯予防に関して非常に有用性の高い物質です。フッ素というと、劇薬であるフッ化物を想像して心配される方もいらっしゃるかもしれません。しかし歯科医院などで使用するフッ素の薬効成分としてはフッ化ナトリウムなどが代表的で、薬事法でもきちんと管理されたものであるため、日常生活で使用しても全く問題ありません。フッ素には代表的な働きが3つあります。

  • 歯質の強化

    Point01 歯質の強化

    まず1つは歯を質を強くする効果です。歯は酸によって溶かされやすいという弱点がありますが、フッ素が歯の表面のハイドロキシアパタイトと結合してフルオロアパタイトに変化することで酸に対する耐性をつけることができます。

  • 再石灰化の促進

    Point02 再石灰化の促進

    2つめは再石灰化の促進です。再石灰化とは、歯の表面から失われたカルシウムなどのミネラルが再度取り込まれることです。これにより、むし歯になりかけた歯の表面を元に戻すことができます。

  • むし歯菌の活動を抑制

    Point03 むし歯菌の活動抑制

    3つ目はむし歯菌の活動を抑制する作用です。むし歯の代表的な原因菌であるミュータンス菌は、フッ素を取り込むと酸を放出する生命活動である「代謝」が一部できなくなり、これによってむし歯が作られるのを防ぎます。

フッ素とシーラントで
むし歯予防

  • フッ素

    フッ素

    フッ素ジェルの塗布やフッ素洗口によって、毎日使用することも大切ですが、歯科医院でのフッ素処置もとても重要です。歯科医院では歯科医師や歯科衛生士などの歯のプロによるフッ素塗布を受けることができます。
    歯科医院での処置になるため、濃度が高く、より効果が高いフッ素を使用することができ、お口の中をしっかりと確認しながら行うため、歯全体に行き渡らせることができます。

  • シーラント

    シーラント

    シーラントは歯の噛む面にある深い溝や複雑な溝をあらかじめ埋めておくことによって、汚れが入り込むのを防ぎ、むし歯になりにくくする処置です。歯の表面をしっかりとお掃除し、汚れを取り除いた状態にして、専用の素材を流し込むことによって溝を塞ぎます。歯を削ったりする必要はなく、特に乳臼歯や6歳臼歯を守るのに効果的です。保険診療で行うことができます。

むし歯0達成のために

クリニックの女性スタッフが検診

定期検診の重要性

むし歯0を達成するために重要な「飲食回数を守る」「仕上げ磨きをする」「フッ素を活用する」の3つはご家庭で気をつけていただくべき事柄で、それがきちんと行われているか、チェックするのが定期検診です。

3ヶ月ごとに歯科医院へご来院いただき、お口の中や生活についての問診を行うことで、きちんとお口の中が健康に保たれているか、どのようにすればより健康になれるかを知ることができます。

ご家庭でのフッ素と3ヶ月ごとの定期検診による歯科医院でのむし歯予防を徹底して、むし歯0を達成しましょう!

お子さまにむし歯0の人生を
プレゼントしてあげましょう

むし歯0で笑顔のこども

むし歯ができるお子さまは3歳までに最初のむし歯ができてしまいますが、逆に3歳までにむし歯を作らなければ、その後もむし歯ができない可能性が高くなります。むし歯0のままの人生を送るために1番重要なのは、3歳までの間なのです。

「乳歯はいずれ抜けるのだから、少しくらいむし歯ができても大丈夫なのでは?」と思う方もいるかもしれませんが、それは間違いです。乳歯がむし歯になってしまうと、高い確率で永久歯もむし歯になってしまうことがわかっています。

そしてむし歯が一度できてしまうと、健康な歯に戻ることは絶対にありません。特に保険診療で詰め物などをした部分は高い確率で再治療が必要になり、それが繰り返されることでどんどん健康な歯が少なくなって、最終的には抜歯になってしまいます。負のスパイラルに陥らないよう、小さな頃からの予防が大切です。
なるべく早く歯科医院へ通い、むし歯0の幸せな人生をお子さまにプレゼントしてあげましょう。