叢生(そうせい)とは、歯並びががたついている状態を指し、特に重度の場合、歯を適切な位置に移動させるための距離が長くなります。そのため、治療期間が長引く傾向があります。
また、叢生が重度である原因として顎の大きさと歯のサイズの不均衡であることが多く、スペースを確保するために抜歯が必要となる場合もあります。
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目立たない矯正で人気のあるインビザラインですが、治療が長引いてなかなか終わらないのでは?と不安に感じている方もいらっしゃるのではないでしょうか。
今回は、インビザラインの治療期間はどのくらいなのか、予定通りに終わらない理由や対策も合わせて詳しく解説していきます。
一般的なインビザラインの治療期間は、1〜2年が目安です。歯並びのがたつきの程度によって治療期間は大きく変わり、軽度の不正咬合であれば、3〜12ヶ月、中等度であれば12〜18ヶ月、重度の場合は18〜24ヶ月以上かかります。
インビザライン治療ではマウスピースを使用しますが、ひとつのマウスピースで動かせる歯の距離はおよそ0.25㎜です。マウスピースは1~2週間で交換するので、1㎜動かすには約1ヶ月かかります。そのため、歯並びのがたつきや重なりが大きい場合はどうしても治療期間が長くなってしまうのです。
歯の移動距離や速度に影響を与え、治療期間が
長くなるケースをご紹介します。
叢生(そうせい)とは、歯並びががたついている状態を指し、特に重度の場合、歯を適切な位置に移動させるための距離が長くなります。そのため、治療期間が長引く傾向があります。
また、叢生が重度である原因として顎の大きさと歯のサイズの不均衡であることが多く、スペースを確保するために抜歯が必要となる場合もあります。
歯を並べるスペースが足りない場合、そのスペースを確保するために抜歯が行われることがあります。抜歯後はそのスペースを埋めるために歯を大きく移動させなければなりません。
インビザラインのようなマウスピース型矯正は歯を動かす力は十分にありますが、従来のワイヤー矯正と比較すると弱いため、抜歯ケースのように歯の移動距離が大きい場合は特に治療期間が長くなります。
歯槽骨(しそうこつ)は歯を支える骨で、歯が動くときにはこの骨が一部吸収・再生されることで位置が変わります。そのため、歯槽骨が硬いと歯が動きにくく、治療期間が長引いてしまう可能性があるのです。
歯槽骨の硬さは年齢や性別、体質によって異なるため成人であれば全員に当てはまるわけではありませんが、インビザラインの治療期間に影響を与える要因の一つになります。
インビザラインが予定通りに終わらない理由をご紹介します。
インビザラインでは、アライナーを1日20〜22時間装着することが推奨されています。この装着時間を守らないと、歯に十分な矯正力が加わらず、計画通りに歯が動かないため、治療が終わらない原因となります。特に、食事や歯磨きの後に再装着を忘れることが多いと、装着時間が不足しがちです。
装着時間の不足は、治療の効果が最大限発揮されない他、追加のマウスピース作成が必要になる可能性もあり、さらに治療期間が長くなる可能性もあります。
喫煙は、インビザライン治療に悪影響を及ぼす要因の一つです。タバコに含まれる有害物質は、歯茎や歯槽骨にダメージを与えます。血行が悪くなったり、歯を支える組織が弱くなることで、歯の移動が遅れる可能性があります。
また、アライナー自体も変色や劣化しやすくなり、矯正力が低下する恐れがあります。さらに、喫煙中はアライナーを外す必要があるため、装着時間の不足も起こるでしょう。
アライナーの装着が間違っていると、歯に適切な矯正力が加わらず、計画通りに歯が動かない原因となります。
特に、アライナーがしっかりと歯に密着していない場合、効果的な歯の移動が起こらず、治療期間が長引く可能性があります。装置の破損や変形も正しく装着できない要因となるので、保管方法にも気を付けましょう。
矯正中に虫歯や歯周病が発生すると、それらの治療を優先するためにインビザラインの治療が一時的に中断されることがあります。中断した分、予定していた治療計画から遅れが生じ、全体の治療期間が遅延します。
また、虫歯治療の際に歯を大きく削ったりして歯の形が変わった場合、マウスピースの再作製が必要になることもあり、さらに治療期間が長引いてしまうこともあります。
インビザライン治療では、2〜3か月に一度のペースで歯科医院に通院し、矯正が予定通り進んでいるか、トラブルがないかなどを確認し、微調整を行います。通院の間隔がこれ以上開いてしまうと、トラブルがあっても対応が遅くなり、治療期間が延長になる可能性があります。
仕事や学業、家庭の事情で忙しく、予約した日に通院できない場合は、できるだけ早く受診することが重要です。
治療中に予期せぬ問題が発生した場合や、歯の動きが計画通りに進まない場合、治療計画の変更が必要になることがあります。このような場合、追加のアライナーが必要になるため、治療期間が延びる可能性があります。また、患者の生活習慣や癖(舌で歯を押す、頬杖をつくなど)も、治療計画に影響を与えることがあります。
インビザラインは従来のワイヤー矯正に比べて、取り外しができるというメリットがありますが、その一方で十分な効果を得るためには、患者様自身の自己管理が非常に重要になります。以下に、インビザライン治療を計画通りに進めるためのポイントを解説します。
インビザライン治療では、マウスピースを1日20~22時間以上装着することが基本です。これを守らないと、歯に十分な矯正力が加わらず、予定通りに歯が動かなくなります。食事や歯磨きのとき以外は常に装着するように心がけ、スマホのアラームやリマインダー機能を活用して付け忘れを防止しましょう。
アライナーは通常1〜2週間ごとに次のステップに交換しますが、自己判断で早めたり遅らせたりすると、治療計画にズレが生じます。スムーズな歯の移動のために、歯科医師の指示に必ず従うようにしましょう。
インビザライン治療中は定期的な通院が必要です。2〜3か月ごとの通院で、歯の動きやマウスピースの適合を確認し、必要があれば調整が行われます。予定通りに通院しないと問題が起きていても対応が遅れてしまい、治療に遅れが生じてしまう可能性があります。
マウスピースは非常に精密に作られており、紛失や破損は治療の大きな妨げになります。取り外した際は必ず専用のケースで保管し、毎日の清掃も怠らないようにしましょう。また、新しいアライナーに交換する際は、破損や紛失などのトラブルに備えてひとつ前のアライナーは捨てずに保管しておきましょう。万が一のときは、すぐに歯科医師に相談をしましょう。
アライナーが歯にしっかりフィットしていなければ、十分な矯正力が加わりません。装着後はチューイー(矯正用補助具)を使い、毎回確実にフィットさせることが大切です。
正しく装着できていない場合は、無理に治療を進めず早めに歯科医師に相談しましょう。
治療中に虫歯や歯周病が発生すると、その治療を優先する必要があり、矯正が一時中断されることがあります。
そうしたトラブルを避けるためにも、歯磨きやフロスによる日々の丁寧なケアを徹底し、歯科医院での定期的なメンテナンスも怠らないことが重要です。
今回はインビザラインの治療の治療期間について解説しました。インビザラインは従来のワイヤー矯正と違い、患者様で装置の取り外しが可能です。それ自体は治療において大きなメリットになりますが、それと同時に装着時間不足や装置の破損、紛失といったトラブルにつながることも事実です。装置の取り扱いの他にも、口腔ケアや通院頻度など、治療を計画通りに進めるためには患者様の協力が必要不可欠です。
インビザラインの治療期間に不安がある方はぜひ、三ツ境駅前スマイル歯科にご相談ください。矯正治療の知識と経験豊富な歯科医師が患者様一人ひとりに合わせた治療計画をご提案します。LINEでの新規矯正相談予約も承っております。
※ご相談は横浜近隣にお住まいの方限定となります