Ⅱ級ゴムは上顎前突(出っ歯)の症例に用いられるゴムかけの種類です。一般的に上顎の犬歯と下顎の第一大臼歯の間にゴムが掛かります。上顎を後方に、下顎を前方にそれぞれ引っ張ることで出っ歯の症状を改善します。
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インビザラインのゴムかけは、歯の移動のサポートなど矯正治療を効率的に進めるための補助器具です。
ゴムの種類ごとに装着方法や注意点があり、効果を最大限引き出すためには適切に使用することが大切です。今回はゴムかけのタイミングやコツについて詳しく解説していきます。
ゴムかけとは、インビザライン矯正中に使用する小さなゴムのことで、顎間ゴムやエラスティックとも呼ばれます。
矯正を効率的に進めるための補助器具で、ゴムを装着する場所や装着する時間は、患者さんによって異なります(歯並びや噛み合わせの状態によっては使用しない場合もあります)。
上下間だけでなく、歯の表裏でゴムかけを行う場合もあります。
インビザライン矯正でのゴムかけは、歯並びが整ってきた治療の後半でゴムかけを行うことで、マウスピースでは対応しきれなかった細かな歯のズレも改善できます。
また、マウスピースは基本的に水平的に歯を動かしますが、ゴムかけを行うことで上下に力を加えることができるため、噛み合わせの改善にも効果があります。
さらに、ゴムかけによってマウスピースよりも大きな力を歯に加えることができるため、より早く歯を動かすことができ、治療期間の短縮にもつながります。
ゴムかけを開始するタイミングは症例によって異なります。一般的には治療の中盤から後半で開始することが多いですが、始めから歯並び・噛み合わせが整っているようなケースであれば、治療開始後数か月で始まることもあります。
全ての症例でゴム掛けを行うわけではないので、担当の歯科医師の指示によってゴムかけが開始されます。
ゴムかけの時間は一般的にマウスピースと同じ時間だけ装着しなければなりません。1日20時間以上の装着で、効果を最大限得ることができます。
ゴムかけは補助器具ではありますが、装着を怠ると、治療計画が思うように進まず、後戻りや噛み合わせの不具合が生じることもあるため、歯科医師の指示通り、装着するようにしましょう。
また、ゴムかけを行う期間は症例によって異なります。歯並びや噛み合わせの状態が良好な場合は、1ヶ月程度で終わることもありますが、噛み合わせのズレが大きい場合には半年以上の長い期間ゴムかけを行うこともあります。
1日の装着時間が短くなると、治療計画の進行に影響が出るため、結果的にゴムかけの期間が延びてしまうので注意しましょう。
ゴムかけのやり方は大きく分けて4種類あり、それぞれにコツがあります。
Ⅱ級ゴムは上顎前突(出っ歯)の症例に用いられるゴムかけの種類です。一般的に上顎の犬歯と下顎の第一大臼歯の間にゴムが掛かります。上顎を後方に、下顎を前方にそれぞれ引っ張ることで出っ歯の症状を改善します。
Ⅲ級ゴムは下顎前突(受け口)の症例に用いられるゴムかけの種類です。Ⅱ級ゴムとは逆に、上顎の第一大臼歯と下顎の犬歯の間にゴムを掛けます。これにより、上顎は前方に、下顎は後方に引っ張られ、受け口を改善します。
垂直ゴムは、上下の歯の噛み合わせを改善するために使われます。通常、上の歯と下の歯にゴムを掛けて、垂直方向に力を加えます。これにより、噛み合わせの浅い開咬(前歯が噛み合わない状態)や歯の高さが不均等なことによる噛み合わせのズレを修正します。
交叉ゴムは、上下の歯が左右にズレて噛んでいる状態(交叉咬合)を改善するために使用されます。通常、上の歯の表側と下の歯の裏側、またはその逆にボタンやフックを設置し、斜めにゴムを掛けて横方向に力を加えます。これにより、歯列の左右バランスや噛み合わせが整い、効果的に治療が進みます。
ゴムかけの効果を最大限発揮するために注意しなければならない点をご紹介します。
ゴムかけはマウスピースと同じ時間、つまり1日20時間以上装着する想定で治療計画が作られているため、装着時間を守らなければ効果を感じることはできません。歯科医師から指示のある期間はマウスピースを付けている間はゴムかけをするように意識しましょう。
ゴムかけを行う場所は決められており、違う場所にかけてしまうと矯正力が本来とは違う方向に加わってしまいます。
慣れないうちは、鏡でゴムをかけるフックや突起の位置を確認しながら行うようにしましょう。また、ゴムかけ専用の「エラスティックホルダー」と呼ばれる器具を使うことで、ゴムかけをスムーズに行うこともできます。
矯正で使用するゴムは常に引っ張られているため、使用しているうちに弾力が弱くなって劣化しやすいです。そのため、基本的に1日1回交換するようにしましょう。
常に引っ張られている状態のため、劣化が早く、使用している途中で切れてしまうことがあります。
そのため、常に予備のゴムを持ち歩くことが大切です。片方だけゴムが切れてしまった場合には、切れた方だけを交換するのではなく、左右のゴムを同時に新しく交換するようにしましょう。
これによって、左右均等に矯正力をかけることができ、適切に治療が進みます。
ゴムかけを行うと、マウスピースだけを装着しているときよりも大きな矯正力がかかるため、一時的に痛みを感じることがあります。
ゴムかけを行うときにゴムを勢いよく引っ張ると、歯に過剰な力がかかって痛みを感じることがありますが、ゴムをゆっくり伸ばしながらボタンやフックに引っかけることを意識することで歯にかかる力を最小限に抑えられます。
時間が経過すると慣れてきて痛みは軽減しますが、長期的に痛みが続く場合はボタンやフックが歯茎にあたって痛みが出ているなど、別の原因が考えられるため、歯科医院に相談するようにしましょう。
ゴムかけはインビザライン矯正において、歯の移動や噛み合わせを改善するための補助器具であり、治療結果に大きな影響を与えるプロセスです。
歯科医師の指示に従って、装着時間を守り、正しく装着することが大切です。三ツ境駅前スマイル歯科では、知識・経験豊富な歯科医師が患者さまのご要望に沿った治療計画をご提案します。
インビザラインのゴムかけに不安のある方はぜひ、三ツ境駅前スマイル歯科にご相談ください。ゴムかけのコツや痛くないゴムかけの方法なども詳しくお伝えします。
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