インビザラインのクリンチェックとは？役割やメリットを歯科医師が解説

インビザラインは目立たない矯正治療として近年人気の高い矯正治療法です。インビザラインでの治療を検討する際に重要になるのがクリンチェックですが、具体的にどのようなものなのかわからない方も多いのではないでしょうか。今回は、そもそもクリンチェックとはなにか、役割やメリットなどを詳しく解説していきます。

インビザラインのクリンチェックとは

そもそもインビザライン治療におけるクリンチェックとは、アメリカのアライン・テクノロジー社が開発した3Dシミュレーションソフトです。このソフトウェアで治療前に3Dモデルを用いて治療計画を作成します。これはインビザライン治療の“設計図”ともいえる、非常に重要なものです。

精密検査で採得した患者様の口腔内スキャンデータを元に、治療開始から完了までの歯の動きを3Dシミュレーションで作成し、ステップごとに可視化します。このシミュレーションで、治療に必要なマウスピースの枚数や歯の移動量、アタッチメントの数や位置などが決まります。

インビザラインのクリンチェックの役割

クリンチェックの役割について、治療前と治療途中に分けてご紹介します。

インビザライン治療前のクリンチェック

治療前におけるクリンチェックの役割は、治療計画を立てるための3Dシミュレーションツールです。患者様の口腔内スキャンデータを元に、歯がどのように動いていくかをステップごとに可視化します。これにより、治療前から最終的な歯並びのイメージを確認することができ、患者様も自身の歯並びがどのように変化していくのか、理想とする歯並びになるのかを実際に見ることができます。

また、このシミュレーションを元に、必要なアライナーの枚数やアタッチメントの位置などが決まります。つまり、クリンチェックはマウスピース製作の設計図でもあるのです。

インビザライン治療中のクリンチェック

治療が開始されてからは、クリンチェックを使って計画通りに歯が動いているかを確認することができます。歯は骨や筋肉、習癖などの影響を受けるため、シミュレーション通りに動かないこともあるため、調整や修正が必要かどうかを判断するための指標にもなります。

インビザラインのクリンチェックのメリット

インビザラインのクリンチェックのメリットをご紹介します。

治療前に歯並びの仕上がりがわかる

第一のメリットは、治療前に歯並びの仕上がりを視覚的に確認できるという点です。インビザラインは目立ちにくい透明なマウスピースを用いた矯正方法ですが、従来のワイヤー矯正と比べて矯正力が弱いため、治療の変化が外からはわかりにくい特徴があります。そのため、患者様にとって「本当に理想的な歯並びになるのか」という不安が伴いやすいものです。

しかし、クリンチェックで最初の口腔内スキャンデータをもとに、治療終了までの歯の動きをステップごとにシミュレートできるため、治療前に最終的な歯並びを確認することが可能です。これにより、治療への理解と納得を深めることができ、モチベーションの維持にもつながります。

綿密な治療計画を立てられる

綿密な治療計画が立てられる点も大きなメリットです。クリンチェックでは、歯科医師が歯の動きを0.1ミリ単位で調整でき、また回転角や移動方向、使用するアタッチメントの種類や位置など、詳細に設定することができます。これにより、歯科医師は患者様ごとの歯並びや骨格の特性を踏まえながら、安全かつ効率的な治療プランを設計できます。

特に、抜歯が必要なケースや、上下のかみ合わせに大きなずれがある複雑な症例においても、クリンチェックを活用することで計画的で綿密な歯の移動が可能になります。結果として、治療期間の短縮や再治療のリスク軽減にもつながります。

治療の進捗を確認できる

治療中も治療の進捗確認ができるという点もメリットのひとつです。インビザライン治療では、1～2週間ごとに新しいアライナー（マウスピース）に交換していきます。クリンチェックは、各ステップでの歯の位置を細かく記録しているため、実際の歯の動きが計画通りに進んでいるかをチェックする指標となります。

万が一、予定通りに進んでいない場合でも、早期に問題を察知し、微調整や追加アライナーの作成といった対応がしやすくなります。このように、治療の質を維持しながら柔軟な対応が可能となる点も、クリンチェックのメリットといえます。

インビザラインのクリンチェックの流れ

カウンセリング

治療前には歯科医師や担当スタッフとのカウンセリングが行われます。ここでは、歯並びや噛み合わせの悩みを相談し、インビザラインが適応可能かどうかを確認します。治療の目的や要望をヒアリングし、メリットやデメリット、他の治療法との比較などが説明されます。この段階で歯科医師に不安や疑問について質問し、解消しておくことをおすすめします。初回カウンセリングは無料や低額のクリニックが多いです。

精密検査

カウンセリング後、インビザラインが適応可能と判断された場合、精密検査を行います。
主に以下のような内容の検査を行います。精密検査で採得したデータをもとに、治療計画が立てられます。

• 歯型採取：口腔内の状態を正確に記録するため、従来のシリコン素材か、最新のデジタルスキャンを用います。三ツ境スマイル歯科はデジタルスキャン（iTero）を導入しております。嘔吐反射（えづきやすい）のある方にも安心して検査を受けていただけます。
• X線撮影：顎骨や歯の根の状態を確認し、治療の安全性を高めます。
• 口腔内写真撮影：治療前後の状態を比較できるよう、口腔内の写真を撮影します。
  

3Dモデル作成　

精密検査で採得したデジタルスキャンデータをもとに、アライン・テクノロジー社に送り、歯の3Dモデルを作成してもらいます。

治療計画の立案　

アライン社が作成した3Dモデルをもとに、歯科医師がクリンチェックのソフトウェアで治療計画を作成します。患者様の要望を反映しながら、歯の動きやアライナーの枚数、アタッチメントの位置などを決めます。

シミュレーション　

治療計画を作成すると、パソコン上で歯の移動過程のシミュレーションを見ることができます。いくつかの治療計画を比較し、患者様が一番理想とする治療計画を選択することができます。また、患者様と歯科医師で治療のイメージを共有し、さらに細かい調整や要望を反映させることもできます。

アライナーの作成　　

治療計画が出来上がったら、アライン社にアライナー（マウスピース）の製作を依頼します。この段階で治療終了までの全てのアライナーを製作します。

治療開始　

アライナーが歯科医院に到着後、治療を開始します。アタッチメントセットを行い、歯科医師や担当スタッフが着脱方法、取り扱いの注意点などを説明します。その後は、決められた交換頻度や通院回数を守りながら、治療を進めていきます。

インビザライン矯正を始めようと考えている方は、横浜市瀬谷区の「三ツ境駅前スマイル歯科」にご相談ください

今回は、インビザラインのクリンチェックについて詳しく解説しました。クリンチェックを活用することで治療前に最終的な歯並びを可視化してイメージしやすくしたり、治療中も進捗確認ができたりと、患者様にとってもメリットがあります。

また、綿密な治療計画を作成できるため、より理想の歯並びに近づくことができます。しかし、治療結果は歯科医師の技術や経験に左右されるため、歯科医院選びは慎重に行いましょう。

三ツ境駅前スマイル歯科では、豊富な実績と経験のある歯科医師が患者様一人ひとりに合った治療計画をご提案します。インビザラインでの治療を検討中の方はぜひ、三ツ境駅前スマイル歯科にご相談ください。LINEでの新規矯正相談予約も承っております。

※ご相談は横浜近隣にお住まいの方限定となります

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