2025/12/25

インビザラインの通院回数は?通院の目的や通えない場合のリスクを解説

三ツ境駅前スマイル歯科 院長 樋田 秀一

この記事を執筆した人:
三ツ境駅前スマイル歯科 院長 樋田秀一
院長の樋田は、インビザラインをはじめとしたマウスピース矯正に豊富な知識と経験を持つ歯科医師です。昭和大学歯学部卒業後、床矯正・ブラケット矯正・MEAWなど多領域の矯正理論を学び、2019年にインビザライン認定を取得。iTeroによる三次元解析を用いた精密診断と、咬合・骨格を統合的に評価する治療設計に定評があります。
所属学会は、日本小児矯正研究会(指導医)・国際歯周内科学研究会(指導医・理事)など多岐にわたり、科学的根拠に基づく臨床を重視。成長期の顎発育から成人の審美矯正までカバーし、専門性と信頼性の高い医療情報の発信にも取り組んでいます。

インビザラインは目立ちにくさや装着の快適さから近年人気の高い矯正方法ですが、仕事や学業で忙しい方は、治療中の通院頻度を気にされている方も多いのではないでしょうか。今回は、インビザラインの通院頻度や通えない場合のリスクをご紹介します。

そもそもインビザラインとは

そもそもインビザラインとはどのような矯正方法なのか、ご紹介します。

歯列矯正には様々な種類があり、その中のマウスピース矯正の一種がインビザラインです。インビザラインは、1997年にアメリカのアライン・テクノロジー社によって開発され、現在も世界100カ国以上、1400万人以上の方が治療を受けています。取り外し可能なマウスピースを使用して徐々に歯を動かし、理想の歯並びを目指します。

他のマウスピース矯正と違う点として挙げられるのは、以下のような点です。

・近年登場したマウスピース矯正ブランドよりも実績・症例数が多い。

・他ブランドよりも治療範囲や適応症例が広い。

・専用ソフトで緻密な3Dシミュレーションが可能。治療の進行を可視化でき、精度の高い治療計画が立てられる。

インビザラインの治療期間は一般的に半年〜2年ほどです。治療期間は症例によって大きく異なり、軽度の不正咬合は半年〜1年、中程度の不正咬合は1〜2年、重度の場合は3年ほどかかるケースもあります。抜歯や外科的な処置を伴う場合は、治療期間が長くなります。

インビザラインの通院頻度

インビザラインの通院頻度は治療の段階によって異なります。

歯を動かしている間の通院頻度と保定期間の通院頻度の違いについて、以下に解説します。

歯を動かしている間は1ヶ月~2ヶ月に1回

インビザライン治療の初期段階では、マウスピースの装着状況や歯の動きを細かくチェックするため、1~2ヶ月に1回程度の通院が推奨されます。治療が進行し、患者様がマウスピースの使用に慣れてくると、通院頻度は2ヶ月に1回程度に減少することが一般的です。ただし、患者様の歯並びの状態や治療の進行状況によっては、通院頻度が異なる場合があります。

また、スマートフォンと専用アプリを使って、自宅にいながら矯正治療の進行を歯科医院に報告・確認できるデンタルモニタリング(Dental Monitoring)という遠隔サポートシステムを導入してる歯科医院では、さらに通院頻度を最低限にすることが可能です。

三ツ境駅前スマイルでもデンタルモニタリングを導入し、通院が難しい患者様でも安心して治療を行っていただける環境を整えています。

保定期間は3~6か月に1回

治療終了後の保定期間中は、歯の後戻りを防ぐためにリテーナー(保定装置)を使用します。この期間の通院頻度は、3〜6ヶ月に1回程度が一般的です。通院時には、リテーナーの適合状況や歯の安定性を確認し、必要に応じて調整が行われます。定期検診やメンテナンスと合わせて行う場合もあります。

インビザライン矯正と他の矯正方法の通院頻度を比較

インビザラインは治療開始時に終了までの全てのマウスピースを患者様にお渡しし、治療開始後は患者様自身で決められた交換頻度を守り治療を進めていきます。そのため、通院頻度は一般的に1~2ヶ月に1回程度、治療が進むと2ヶ月に1回程度に落ち着きます。

一方で、ワイヤー矯正はワイヤーの交換やブラケットの調整など、歯科医師や矯正担当スタッフが行うため、3〜4週間に1回の通院が必要とされています。

また、インビザラインは、マウスピースの適合確認や進捗チェックが主なため、1回の診察時間は比較的短く、約15〜30分程度で終わることが多いです。しかし、ワイヤー矯正の場合は、ワイヤーやブラケットの調整、確認など、処置が多岐にわたるため、1回の診察時間は約30〜60分と長めになる傾向があります。

インビザライン矯正とワイヤー矯正の違いについてはこちらもご覧ください。

インビザライン矯正中に通院する目的

インビザラインで通院する目的をご紹介します。

治療の進行度の確認

患者様自身で装着時間の管理やマウスピースの交換を行っていただきます。そのため、装着時間不足や誤った装着方法を続けていると、計画通りに歯が動かなくなってしまいます。定期的な通院によって、歯の動きを確認して正しい装着ができているのか、調整が必要かどうかを判断します。

口腔状態の確認

インビザライン治療中にむし歯や歯周病が発生・悪化してしまうと矯正治療を一時中断してむし歯・歯周病の治療を優先するケースもあります。これらの治療により、歯の形状や歯茎の状態が変わってしまうとマウスピースを作り直さなければいけないことも少なくありません。そのため、定期的な通院で口腔内の状態を確認し、むし歯や歯周病の発生・悪化を防ぎます。

補助装置の確認

インビザラインには治療をスムーズに進めるための補助装置がいくつか存在します。たとえば、歯の動きをサポートする為に歯の表面に付与する突起(アタッチメント)や歯とマウスピースの密着度をあげるチューイー、噛み合わせのズレなどを修正する顎間ゴムなどです。通院の際にはアタッチメントが外れたりズレたりしていないか、チューイーや顎間ゴムを正しく使えているかなど、補助装置の確認も行います。

インビザライン矯正中に通院しないリスク

インビザラインで通院しないリスクをご紹介します。

口腔トラブルの見落とし

インビザライン中は常に歯にマウスピースが接しているため、清掃が不十分だとむし歯や歯周病のリスクが高くなります。定期的な通院で、歯や歯ぐきの健康状態を確認しないと、知らないうちにトラブルが進行することもあります。

治療期間が長引く

装着時間不足や誤った装着方法、マウスピースの変形や破損に気づかず治療を進めていると、歯が望ましくない方向に動いたり、当初の計画通りに歯が動いていなかったりすることがあります。

この状態が長ければ長いほど、修正するための期間も長くなってしまうため、結果的に治療期間の長期化につながります。追加でマウスピースを製作する必要がある場合、追加費用がかかることもあるので注意しましょう。

インビザライン矯正を始めようと考えている方は、横浜市瀬谷区の「三ツ境駅前スマイル歯科」にご相談ください

インビザラインの治療の変化不安のある方は、横浜市瀬谷区の「三ツ境駅前スマイル歯科」にご相談ください

今回は、インビザラインの通院頻度について詳しく解説してきました。インビザラインの通院頻度は1~2ヶ月に1回と、ワイヤー矯正と比較すると少なく済むため、仕事や学業で忙しい方でも挑戦しやすい矯正方法ではないでしょうか。

インビザラインは患者様の自己管理も重要になりますが、装置の変形やむし歯・歯周病の進行など見落としがちな点も多いです。しっかりと通院し、専門家に治療の進行状況や装置の確認をしてもらうことが大切です。

三ツ境駅前スマイルでは技術と経験豊富な歯科医師が患者様一人ひとりに合った治療計画をご提案します。また、デンタルモニタリングの導入など、忙しい方でも安心して治療を行っていただける環境を整えています。

インビザラインでの治療をご検討中の方はぜひ、三ツ境駅前スマイルにご相談ください。LINEでの新規矯正相談予約も承っております。

※ご相談は横浜近隣にお住まいの方限定となります

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