2026/05/12

マウスピース矯正は高校生でもできる?ワイヤー矯正にはない高校生活でのメリットとは

三ツ境駅前スマイル歯科 院長 樋田 秀一

この記事を執筆した人:
三ツ境駅前スマイル歯科 院長 樋田秀一
院長の樋田は、インビザラインをはじめとしたマウスピース矯正に豊富な知識と経験を持つ歯科医師です。昭和大学歯学部卒業後、床矯正・ブラケット矯正・MEAWなど多領域の矯正理論を学び、2019年にインビザライン認定を取得。iTeroによる三次元解析を用いた精密診断と、咬合・骨格を統合的に評価する治療設計に定評があります。
所属学会は、日本小児矯正研究会(指導医)・国際歯周内科学研究会(指導医・理事)など多岐にわたり、科学的根拠に基づく臨床を重視。成長期の顎発育から成人の審美矯正までカバーし、専門性と信頼性の高い医療情報の発信にも取り組んでいます。

「部活や勉強に忙しい高校生活、矯正を始めたいけど目立つ矯正装置を付けるのは抵抗がある…」そんな悩みをお持ちの方も多いのではないでしょうか?多感な時期だからこそ、目立たずに取り外しのできるマウスピース矯正は大きな味方になります。

今回は、気になる費用や期間、さらには体育や食事といったリアルな学校生活への影響まで、高校生がマウスピース矯正を選ぶメリットを徹底解説します。

マウスピース矯正は高校生でもできる?

結論から言うと、高校生でもマウスピース矯正は可能です。高校生は永久歯が生え揃い、顎の成長も落ち着いてくる時期であるため、大人とほぼ同様の治療計画を立てることができます。むしろ大人よりも代謝が活発なこの時期は、大人よりもスムーズに歯が動きやすいというメリットもあります。

部活動や学校行事で忙しい毎日でも、透明で目立たず、食事の際に取り外せるマウスピース矯正は、多感な時期の高校生にとって非常に適した選択肢といえるでしょう。 

高校生のマウスピース矯正にかかる治療期間・費用

高校生のマウスピース矯正は、身体の代謝が活発な時期に行うため、大人よりも効率的に治療が進む傾向にあります。ここでは、具体的な費用と期間の目安について解説します。 

治療期間

高校生のマウスピース矯正にかかる期間は、一般的に1〜2年程度が目安です。 高校生は新陳代謝が活発で、顎骨や歯周組織の代謝が良いため、20代、30代の方と比較してスムーズに歯が移動しやすいという利点があります。そのため、治療期間が短縮されるケースも少なくありません。

前歯のみを整える「部分矯正」であれば、数ヶ月〜1年以内に動的治療が完了する場合もあります。一方で、抜歯を伴うような大幅な移動が必要な「全体矯正」の場合は、2年以上の期間を要することもあります。

費用

費用は症例の難易度や治療範囲によって異なりますが、健康保険が適用されない自由診療となるため、総額で30〜100万円程度が相場です。 上下の歯並びと併せて噛み合わせの調整も必要な全体矯正では、70〜100万円前後となります。 前歯の軽微な乱れを整える部分矯正は、30〜60万円程度に抑えられるケースが多いです。

多くの歯科医院では、装置代のほかに初診料、精密検査代、毎月の調整料、そして治療後の後戻りを防ぐ保定装置(リテーナー)代などがかかります。 期間・費用がどのくらいかかるかは、症例によって大きく異なります。詳細を知りたい場合は、歯科医院で精密検査・診断を受ける必要があります。

マウスピース矯正が高校生に向いている理由

高校生という時期は、身体の成長が著しいだけでなく、勉強、部活、そして将来に向けた準備など、人生の中でも特に多感で忙しい日々を過ごすステージです。この大切な時期に歯並びを整えることは、単なる見た目の改善以上に大きな価値があります。

なぜマウスピース矯正が高校生にとって理想的な選択肢となるのか、その理由を高校生活の具体的なシーンと絡めて詳しく解説します。 

マウスピースが透明で目立たない

高校生活は、文化祭や体育祭、修学旅行など、一生の思い出に残る行事の連続です。また、日常的にも友達と写真や動画を撮ったりする機会も多いでしょう。 従来のワイヤー矯正では、装置が目立つことを気にして「笑う時に口元を隠す」「写真で歯を見せない」といった心理的な負担を感じることも多いでしょう。

しかし、マウスピースは透明な医療用プラスチックで作られているため、至近距離で見ない限り、矯正していることはほとんどわかりません。 人目を気にせずに、ありのままの笑顔で高校生活を謳歌できる点は、思春期の学生にとって最大のメリットといえます。

▶ワイヤー矯正とマウスピース矯正の違いについて詳しく知りたい方はこちらをご覧ください

取り外しができる

ワイヤー矯正の場合、一度装着すると治療が終わるまでは外すことができません。しかし、マウスピース矯正は「自分自身で自由に取り外しができる」という特徴があります。 マウスピースを外すことで、食事も普段通り行うことができるため、友達との楽しい食事の時間を邪魔しません。

また、英語のスピーチ発表や合唱コンクールなど、「ここぞ」という場面では一時的に外して臨むことも可能です。(※1日20時間以上の装着時間は守る必要があります) 

ワイヤーで口の中を切ることがない

高校生活で部活動に全力を注いでいる学生にとって、装置の安全性は非常に重要です。 ワイヤー矯正では、激しい接触があるスポーツ(サッカー、バスケットボールなど)の際、装置が唇や頬の内側に当たって口の中を切ってしまうことが少なくありません。 マウスピースは表面が滑らかな形状をしているため、粘膜を傷つける心配がほとんどなく、これまで通り安全に部活動を続けることができます。 

ワイヤー矯正に比べて痛みが少ない

「矯正=痛い」というイメージを持つ方は多いですが、マウスピース矯正は比較的痛みが少ない治療方法です。ワイヤー矯正は月に一度の調整で一気に強い力をかけますが、マウスピース矯正は1枚で約0.25㎜程度という微細な移動を積み重ねて行います。

そのため、歯が動く際の鈍い痛みや違和感が抑えられ、普段の授業やテスト期間中など、高い集中力が求められる場面でもストレスを感じにくくなっています。

非抜歯で矯正できる可能性がある

マウスピース矯正では、歯列の拡大や歯の移動をコントロールしやすいため、症例によっては抜歯を行わずに矯正できる可能性があります。 高校生は顎の骨がまだ完全に成熟しておらず、柔軟性が残っている時期です。さらに新陳代謝も活発で、歯を支える骨の再生サイクルが早いため、大人と比較して歯の移動速度が上がりやすい傾向にあります。

大人の矯正では、スペース不足のために抜歯を選択せざるを得ない症例でも、高校生からスタートすることで、健康な歯を抜かなくて済む(非抜歯)可能性が高まります。 抜歯を回避できれば、身体的・心理的な負担の軽減につながるだけでなく、治療に対する抵抗感も少なくなります。

また、将来的に自分の歯をより多く残すことができる点でも、大きなメリットといえるでしょう。 

高校生は治療期間が短くなる可能性が高い

高校生の時期は、顎の骨や歯周組織がまだ柔軟で代謝も活発なため、歯の移動がスムーズに進みやすい特徴があります。そのため、同じ症例であっても20代、30代の方と比較して矯正治療の進行が早く、結果として治療期間が短縮される可能性があります。 さらに、高校生は生活リズムが比較的安定しているため、マウスピース矯正において最も重要な1日20〜22時間の装着時間を確保しやすく、計画通りに進みやすい傾向があります。

これにより、予定通りあるいはそれ以上にスムーズに治療が完了するケースも少なくありません。 高校生からマウスピース矯正を始めることは、効率的かつ計画的に治療を進めやすく、忙しい学校生活の中でも無理なく治療完了を目指せるでしょう。 

将来の口腔健康につながる

高校生のうちにマウスピース矯正を行うことは、見た目の改善だけでなく、将来的な口腔内の健康維持にも大きく寄与します。歯並びや噛み合わせが整うことで、歯ブラシが隅々まで届きやすくなり、プラークの除去が容易になります。

その結果、むし歯や歯周病のリスクを低減できる点は、長期的に見ても重要なメリットです。 また、噛み合わせが適正になることで、特定の歯に過度な負担がかかるのを防ぎ、歯の摩耗や破折のリスク軽減にもつながります。 

高校生がマウスピース矯正をするときの注意点

高校生がマウスピース矯正を成功させるためには、そのメリットを最大限に生かす一方で、いくつか気をつけておかなければならない重要なポイントがあります。後悔のない治療にするための3つのポイントを解説します。 

すべての歯並びが治療できるとは限らない

マウスピース矯正は、非常に優れた治療法ですが、万能ではありません。高校生の症例の中には、マウスピース矯正単独では対応が難しいケースも存在します。 たとえば、重度の骨格的なズレがある出っ歯や受け口、極端に大きな歯の移動が必要なケースなどです。こうした複雑な歯並びの場合、従来のワイヤー矯正が推奨される、もしくはワイヤー矯正とマウスピース矯正を組み合わせて治療を行う「ハイブリッド矯正」が必要になることもあります。

まずは精密検査を受け、自分の歯並びがマウスピース矯正の適応範囲内かどうか歯科医師に診断してもらうことが第一歩です。 

マウスピースの装着時間を守らないと治療が進まない

マウスピース矯正の成否は、歯科医師の技術以上に「患者様本人の自己管理」に大きく左右されると言っても過言ではありません。 マウスピースは1日20〜22時間装着することが絶対条件です。しかし、高校生活では部活動や友達との食事、外出などで取り外す機会も多いでしょう。

装着時間が不足すると、歯が元の位置に戻ろうとする「後戻り」が起きてしまい、マウスピースが適合しなくなる可能性があります。その結果、治療の延長ややり直しにつながることもあります。 治療を計画通りに進めるために、日々の装着時間を必ず守り、自己管理を徹底しましょう。 

親の同意が必要

高校生がマウスピース矯正を始める場合、多くのケースで保護者の同意やサポートが必要になります。 高校生は法律上「未成年」となるため、矯正治療を始めるには必ず保護者の同意が不可欠です。矯正治療は自由診療であり、費用が高額になることに加え、治療期間も年単位に及びます。契約時には保護者の同意が求められるため、治療開始前に十分な話し合いが必要です。 

「なぜ歯並びを治したいのか」「マウスピース矯正で学校生活とどのように両立できるのか」を事前に整理し、保護者の方と共有して理解を得ることが大切です。 

多くの歯科医院では、カウンセリング時に保護者の方の同伴を求めていますので、正確な情報を共有するためにも、一緒に説明を受けることをおすすめします。

高校生でマウスピース矯正を検討している方は、横浜市瀬谷区の「三ツ境駅前スマイル歯科」にご相談ください

今回は、高校生からマウスピース矯正を始めるメリットと注意点について解説しました。見た目の自然さや生活への適応しやすさといった利点がある一方で、適応症例の正確な見極め、装着時間の徹底した自己管理、そして保護者の方の協力が不可欠です。これらを正しく理解したうえで治療を開始することが、満足度の高い結果へとつながります。

三ツ境駅前スマイル歯科では、経験豊富な歯科医師が、成長期特有の歯の動きを考慮した一人ひとりに最適な治療計画をご提案いたします。無料矯正相談のご予約は、当院の公式LINEより承っております。ご来院が難しい方や、まずは話だけ聞いてみたいという方には、オンライン相談やLINE相談も実施しております。マウスピース矯正をご検討中の方は、ぜひお気軽にご相談ください。

※LINEでの矯正相談は、横浜市近隣にお住まいの方限定となります

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