2025/12/23

インビザラインの加速装置にデメリットはある?治療期間を短縮したい方必見

三ツ境駅前スマイル歯科 院長 樋田 秀一

この記事を執筆した人:
三ツ境駅前スマイル歯科 院長 樋田秀一
院長の樋田は、インビザラインをはじめとしたマウスピース矯正に豊富な知識と経験を持つ歯科医師です。昭和大学歯学部卒業後、床矯正・ブラケット矯正・MEAWなど多領域の矯正理論を学び、2019年にインビザライン認定を取得。iTeroによる三次元解析を用いた精密診断と、咬合・骨格を統合的に評価する治療設計に定評があります。
所属学会は、日本小児矯正研究会(指導医)・国際歯周内科学研究会(指導医・理事)など多岐にわたり、科学的根拠に基づく臨床を重視。成長期の顎発育から成人の審美矯正までカバーし、専門性と信頼性の高い医療情報の発信にも取り組んでいます。

インビザラインは透明なマウスピースを使用して行う歯列矯正で、目立ちにくさや痛みの少なさから近年人気の高い矯正方法です。インビザラインには治療をよりスムーズに勧めるための様々な補助装置がありますが、今回は加速装置についてメリット・デメリットなど詳しく解説していきます。

インビザライン治療で使用する加速装置とは

インビザラインの「加速装置」とは、マウスピース矯正の治療期間を短縮することを目的とした補助的な装置のことです。装置の種類によって仕組みは違いますが、主に使用されるのは光加速装置と振動型加速装置です。

光加速装置は歯周組織に近赤外線を当て、組織の細胞を活性化させます。また、低用量の近赤外線の照射により、炎症を抑え、痛みを軽減する効果が期待できます。1日10分(片顎5分)、装置を口に装着して赤外線を照射します。

振動型加速装置は歯や歯周組織への振動刺激で歯の移動に関わる細胞が活性化し、歯の移動を促進します。また、振動により歯の移動による痛みや不快感が軽減する効果も期待できます。毎日就寝前に10分間、装置を口に装着して振動を与えます。

インビザライン治療で加速装置を使用するデメリット

インビザライン治療で加速装置を使用するデメリットをご紹介します。

治療費が追加になる

加速装置の使用は絶対ではないため、オプションとして扱っている歯科医院が多いです。そのため、インビザラインの治療費とは別に5〜15万円ほどの追加費用がかかります。できるだけ費用を抑えて治療したい方には大きなデメリットと言えるでしょう。

継続して使わないと効果を得にくい

使用時間は1日10分程度と短いですが、毎日行わないと効果は期待できません。特に3日間は継続して使用しないと効果が得にくいとされており、使用を中断してしまうと効果は薄れてしまいます。

通院回数が増える

加速装置を使用する場合、通院頻度が高くなってしまう可能性があります。加速装置を使用することでマウスピースの交換頻度が短くなることがあり、定期的な通院の回数が増えてしまうのです。忙しくて通院時間の確保が難しい方にはデメリットになってしまいます。

患者様自身が自宅で毎日使う必要がある

加速装置は患者様自身が自宅で使用する装置です。毎日継続して使用することで効果を得られるため、患者様自身による管理が非常に重要になります。スマホのアラームやリマインダー機能を活用して習慣づけることがおすすめですが、このような管理が手間に感じてしまう方には向いていないでしょう。

インビザライン治療で加速装置を使用するメリット

インビザライン治療で加速装置を使用するメリットをご紹介します。

治療期間を短縮できる

一番のメリットは治療期間を短縮できる点です。インビザラインは通常1〜2週間に1回新しいマウスピースに交換しますが、加速装置を使用することで4、5日の間隔で交換することができるケースもあります。結果として治療期間を短縮することができます。

しかし、重度の不正咬合や骨密度の非常に高い中高年層の方など、効果が出にくい症例もあるため、使用を検討している方は歯科医師に相談することをおすすめします。

痛みの軽減が期待できる

インビザラインは従来のワイヤー矯正と比較して、痛みは少ないと言われていますが、新しいマウスピースに交換した直後は痛みが出やすいです。加速装置は赤外線や振動によって血流や細胞活動を促進しますが、これにより、歯が移動する時に生じる痛みや違和感を軽減できると言われています。

また、光加速装置で照射する近赤外線には炎症を抑える効果も期待できます。効果の感じ方には個人差がありますが、痛みに敏感な方にはメリットになるでしょう。

マウスピースを清潔な状態で維持しやすくなる

通常の交換頻度で治療を行うと同じマウスピースを1~2週間使用することになります。加速装置の使用により、交換頻度が短くなるため、同じマウスピースを使用する期間が短くなり、マウスピース自体の清潔を保ちやすくなります。マウスピースを清潔な状態で使用できると、むし歯や歯周病のリスクを下げることにもつながります。

インビザライン治療で加速装置を使用する際の注意点

加速装置を使用する際の注意点をご紹介します。

マウスピースの装着時間が1日22時間以上なのは変わらない

加速装置でマウスピースの交換頻度が変化しても、1日の装着時間が22時間以上必要であることは変わりません。インビザライン矯正を成功させるためには装着時間を守ることが最も重要です。装着時間が短い状態で加速装置を使用することは治療計画との大きなズレが生じる原因にもなるので、注意が必要です。

加速装置は数日間連続で使用する

加速装置は継続して使用することで効果を得られます。特に3日間は使用し続けないと効果が得にくいと言われています。間を空けて使用した場合は、1日目から数え直しになってしまいます。スマホのアラームなどアプリを活用して、毎日忘れずに使用しましょう。

トラブルが起きたら歯科医院にすぐに相談する

加速装置は身体に影響を与える装置なので、使用時間や方法を守らないと使用中にトラブルが起きてしまうことも少なくありません。

トラブルの例としては、加速装置装着中の痛みや違和感が強くなった、装着時間を守っているのにマウスピースが合わなくなってきた、口腔内の出血や腫れが頻繁に起こるようになった、などです。このようなトラブルが起きないためにも、必ず歯科医師、メーカーが推奨する使用方法を守りましょう。

また、加速装置は口腔内に入れて使用するため、使用後のお手入れも大切です。お手入れを怠るとカビや雑菌が繁殖し、不衛生な状態になるので注意が必要です。

トラブルが起きた場合は自己判断で放置せずに、速やかに歯科医院に相談しましょう。

インビザラインで加速装置の使用を検討されている方は、横浜市瀬谷区の「三ツ境駅前スマイル歯科」にご相談ください

インビザラインの治療の変化不安のある方は、横浜市瀬谷区の「三ツ境駅前スマイル歯科」にご相談ください

今回はインビザライン治療における加速装置について詳しく解説しました。加速装を使用することでマウスピースの交換頻度を短縮することができるため、結果的に治療期間の短縮につながります。しかし、メリットだけでなく、追加費用がかかることや通院頻度が増えるといったデメリットもあります。自分が使用する場合にはどのようなメリットがあるのか、歯科医師と相談したうえで使用を検討しましょう。

インビザライン矯正の平均期間についてはこちらもご覧ください。

三ツ境駅前スマイル歯科では、技術と経験豊富な歯科医師が患者様一人ひとりに合った治療計画をご提案します。加速装置も取り扱いがありますので、使用を検討中の方はぜひ、三ツ境駅前スマイル歯科にご相談ください。LINEでは新規矯正相談予約も承っております。

※ご相談は横浜近隣にお住まいの方限定となります

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