2026/01/20

マウスピース矯正は保険適用される?費用や条件を詳しく解説

三ツ境駅前スマイル歯科 院長 樋田 秀一

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三ツ境駅前スマイル歯科 院長 樋田秀一
院長の樋田は、インビザラインをはじめとしたマウスピース矯正に豊富な知識と経験を持つ歯科医師です。昭和大学歯学部卒業後、床矯正・ブラケット矯正・MEAWなど多領域の矯正理論を学び、2019年にインビザライン認定を取得。iTeroによる三次元解析を用いた精密診断と、咬合・骨格を統合的に評価する治療設計に定評があります。
所属学会は、日本小児矯正研究会(指導医)・国際歯周内科学研究会(指導医・理事)など多岐にわたり、科学的根拠に基づく臨床を重視。成長期の顎発育から成人の審美矯正までカバーし、専門性と信頼性の高い医療情報の発信にも取り組んでいます。

目立ちにくく、取り外しができることから注目を集めているマウスピース矯正ですが、「保険は使えるのか」「自分の歯並びは対象になるのか」「費用はどのくらい必要なのか」といった疑問から、一歩踏み出せずにいる方も少なくありません。矯正治療は症例や治療目的によって保険適応になるかどうかが大きく変わります。

今回は、マウスピース矯正と保険適用の関係を中心に、知っておきたいポイントを丁寧に解説していきます。

マウスピース矯正は基本的に保険適用外

マウスピース矯正は、噛み合わせに大きな異常がない場合、「見た目や生活の質の向上が目的」とみなされることが多いため、「自由診療」という扱いになります。健康保険は、病気やケガなどの治療目的の医療行為が対象なので、治療内容や症例にかかわらず、自由診療は基本的に適用外となり、費用は全額自己負担となります。

ただし、マウスピース矯正以外のワイヤー矯正などにおいて、先天性疾患や顎変形症などで噛み合わせに医学的な問題があり、指定医療機関で手術を伴う治療が必要な場合は保険提要となることがあります。

歯科矯正が保険適用になるケース

 歯科矯正は原則として自由診療ですが、一定の医学的条件を満たす場合に限り、保険適用となるケースがあります。

公益社団法人日本矯正歯科学会が定める条件に該当する

保険適用の判断基準として重要なことのひとつが、公益社団法人日本矯正歯科学会が定める条件に該当しているかどうかという点です。

日本矯正歯科学会が定めた「矯正歯科治療が必要と認められる疾患」は、以下の通りです。

①「別に厚生労働大臣が定める疾患」に起因した咬合異常に対する歯科矯正治療

②前歯及び小臼歯の永久歯のうち3歯以上の萌出不全に起因した咬咬合異常(埋伏歯開窓術を必要とするものに限る。)に対する矯正歯科治療

③顎変形症(顎離断等の手術を必要とするものに限る)の手術前・後の矯正歯科治療

これら3つの条件について、さらに詳しく解説していきます。

先天性疾患

「別に厚生労働大臣が定める疾患」には、唇顎口蓋裂をはじめとする60以上の先天性疾患が該当します。生まれつき顎や歯の形成に異常が生じ、咀嚼や発音、嚥下などの機能に支障をきたすため、成長段階に応じた長期的な矯正治療が不可欠とされています。

これらの疾患に対しての歯科矯正治療は、医療行為としての必要性が高いため、保険適用の対象となります。 

永久歯萌出不全

永久歯萌出不全とは、本来生えてくるはずの永久歯が、適切な時期になっても正常な位置に萌出(ほうしゅつ)しない状態を指します。具体的には、歯が顎の骨の中に埋まったまま出てこない(萌出遅延や埋伏歯)、あるいはの種(歯胚)自体が存在せず、生まれつき永久歯がない(先天性欠如)といったケースが含まれます。

前歯・小臼歯の永久歯のうち3歯以上にこのような症状がある場合、噛み合わせの乱れや周囲の歯への悪影響を招くため、歯の誘導や咬合の正常化を目的とした矯正治療が必要と判断され、条件を満たせば保険が適用されます。

顎変形症

顎変形症とは、顎変形症は、上下の顎の骨格に大きなズレがあり、噛み合わせや顔貌、発音、咀嚼機能に問題が生じている状態です。一般的に、外科手術と矯正治療を組み合わせた「外科的矯正治療」を行います。これは明確な治療目的を持つ医療行為として保険適用の対象となります。

指定の医療機関で診断・治療を受けた

矯正治療における保険適用の判断基準としてもうひとつ重要な点は、指定の医療機関で診断・治療を受けたかどうかです。上記の条件に該当していても、どの歯科医院でも保険診療が受けられるわけではありません。

保険適用される歯科矯正治療は、「指定自立支援医療機関」や「顎口腔機能診断施設」など、厚生労働大臣が定める施設基準に適合しているものとして地方厚生(支)局長に届け出た保険医療機関のみとなります。

「地方厚生局」8つの厚生(支)局から、ご自身の地域の厚生(支)局のホームページにアクセスし、指定の医療機関を検索することができます。

マウスピース矯正の費用内訳

マウスピース矯正では、治療を進めていく段階に応じて費用の発生する項目が分かれています。それぞれの項目について以下に詳しく説明します。

カウンセリング・初診料

初回カウンセリングは、患者様の歯並びや治療に関する不安・要望を確認し、マウスピース矯正が適応できる症例かなど、治療方針を決めるための初診を行います。

多くの歯科医院でカウンセリングは無料ですが、有料のところもあり、相場は5,000〜10,000円程度です。

検査料

治療計画を作成するための精密検査を行います。レントゲン撮影、口腔内スキャンによる資料採得を行い、顔や顎の骨の状態を分析します。これにより歯並びを三次元的に確認し、具体的な治療方法を策定します。

費用は2〜5万円ほどが一般的で、検査結果をもとに最終的な治療計画が決定されます。

矯正装置費用

マウスピース矯正の主要な費用は、矯正装置料です。歯列の状態によって必要なマウスピースの枚数が異なるため、全体矯正で80万〜100万円、部分矯正で30万〜50万円ほどの費用がかかります。治療に必要なマウスピースは、精密検査の結果に基づきオーダーメイドで製作され、段階的に交換しながら少しずつ歯を移動させます。

通院費用・管理料

治療中は、自宅でのマウスピース交換だけでなく、定期的に通院し、進行状況の確認や必要な調整が行われます。これにより治療が順調に進むよう管理されます。

調整料は各回で5,000〜1万円ほどで、1〜2ヶ月に一度のペースで受診するため、年間のトータル費用としては約5〜10万円程度です。これには、追加のマウスピース作成費が含まれることもあります。

リテーナー費用

治療完了後、歯が後戻りしないようにするためにリテーナー(保定装置)が必要です。保定処理料は3万〜5万円程度で、治療後の定期検診も含まれる場合もあります。リテーナーをしっかり使用することで、矯正の効果を長期間持続できます。

インビザラインの費用はこのように段階ごとに発生します。最適な治療計画を立てるために、カウンセリングや相談を通じて費用面をしっかり確認しておくことが大切です。

三ツ境駅前スマイル歯科では初回カウンセリングは無料、精密検査時に33,000円をお支払いいただいております。

また、矯正の開始時にお支払いいただく総額に管理料、調整料なども含まれているため、矯正治療で通院中は基本的に料金は発生いたしません。

マウスピース矯正の費用を抑える方法

 マウスピース矯正で費用を抑えるポイントを5つご紹介します。

複数の歯科医院に相談する

マウスピース矯正は自由診療のため、費用や治療方針は歯科医院によって大きく異なります。同じ歯並びでも、診断や治療計画の立て方によって必要なマウスピースの枚数や治療期間が変わるため、結果として総費用に差が出ます。

複数の歯科医院でカウンセリングを受け、治療内容・費用・通院回数などを比較することで、自分に合った無理のないプランを選びやすくなります。

院内の分割払いを利用する

一括払いが難しい場合は、歯科医院が提供している分割払いの利用も有効的です。月々の支払い額を抑えられるため、家計への負担を軽減しながら治療を進められます。金利や手数料、支払い回数は医院によって異なるため、カウンセリングや診断を受ける際に詳細を確認することが大切です。

デンタルローンを活用する

デンタルローンは、歯科治療に特化したローンのことで、金融機関と提携して治療費を分割払いする方法です。

デンタルローンでは、3〜10年ほどの長期間での返済が可能で、月々の支払いをさらに抑えることができるため、一度に高額な治療費を支払いできない方でも治療を始めやすくなります。クレジットカードよりも低金利で利用できることが多いため、長期間での分割払いを希望する方に適しています。


ただし、審査が必要で、金利もかかるため、総費用が上がる可能性があります。

医療費控除を活用する

マウスピース矯正は基本的に自由診療ですが、噛み合わせの改善など治療目的と認められる場合、医療費控除の対象となることがあります。1年間に支払った医療費が一定額を超えると、確定申告によって所得税の一部が還付され、結果的に実質負担を抑えることができます。領収書は必ず保管し、適用条件については歯科医院や税務署に確認しましょう。

医療費控除についてはこちらもご覧ください 

治療範囲を見直す

全体矯正ではなく、前歯など気になる部分のみを整える「部分矯正」を検討することも、費用を抑えることにつながります。全体矯正の場合、費用は70万〜90万円ほどかかりますが、部分矯正の場合は30万〜50万円ほどまで抑えることができます。歯並びの状態によっては対応できないケースもありますが、治療目的を明確にすることで、無駄のない治療計画が立てやすくなります。

部分矯正についてはこちらをご覧ください

また、歯科医師の熟練した治療計画立案も費用を左右する重要なポイントです。当院では、精密な診断と経験に基づき、必要最小限のマウスピース枚数で治療を行うプランの提案が可能です。無理に枚数を増やさず、効率的に歯を動かすことで、結果として治療費の軽減につながります。

費用面が不安な方こそ、まずは専門的なカウンセリングを受け、自分に合った治療方法を検討することが大切です。

マウスピース矯正の費用に不安がある方は、横浜市瀬谷区の「三ツ境駅前スマイル歯科」にご相談ください

費用を含め、自分にあった治療プランを提案してくれる歯科医院選びが、結果的に治療費を抑えることにつながるでしょう。

三ツ境駅前スマイル歯科では、1000件を超えるこれまでの治療実績を元に患者様一人ひとりに合った治療計画をご提案します。マウスピース矯正を検討中の方、費用についてお悩みの方はぜひ、三ツ境駅前スマイル歯科にご相談ください。


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