医療コラム COLUMN

子どものインビザライン矯正のメリット・デメリットを歯科医師が解説

インビザラインは透明なマウスピース型の矯正装置で、見た目に配慮しながら歯並びを整える方法として注目されています。 しかし、「子どもにインビザラインは向いているのか?」と迷う方も多いのではないでしょうか。 今回は、子どものインビザライン矯正のメリットとデメリット、最適な開始時期について詳しく解説します。 そもそもインビザライン矯正とは インビザライン矯正はアメリカのアライン・テクノロジー社によって開発された透明なマウスピースを使用して行う矯正方法で、従来のワイヤー矯正などと比較して目立ちにくさや痛みの少なさがメリットとしてあげられます。 インビザラインのプランの中には、6歳〜10歳前後のお子さま向けの「インビザライン・ファースト」があります。 お子さまの顎の成長を誘導してこれから生える歯を並べるためのスペースを作りながら、治療時に生えている歯をきれいに整えることができるようになっています。 子どもがインビザライン矯正を始める最適なタイミング 矯正治療には、永久歯が生え揃う前から治療をはじめる「一期治療」と、永久歯が生え揃ってから行う「二期治療」があります。 子どものインビザライン矯正は、永久歯が生え揃う前の「混合歯列期」(7〜12歳頃)が理想です。 年齢はあくまで目安であり、お子さまの歯の噛み合わせ状態や顎の成長具合などによって最適な開始時期は異なります。 また、インビザライン・ファーストが適応されるには下記3つすべての条件が必要です。 歯並びや顎の成長状態によっては適応できない場合もあり、小学校高学年では残念ながら適応できない場合が多いです。 お子さまのお口の中で気になることがある場合には歯科医院への早めの受診をおすすめします。 【インビザライン・ファースト適応条件】 第一大臼歯が萌出している 切歯のうち少なくとも2歯が2/3以上萌出している 少なくとも3/4顎に乳歯(C、D、E)または未萌出の永久歯(3、4、5)が2歯以上ある 子どもがインビザライン矯正を行うメリット 子どもの矯正方法としては、ワイヤー矯正や床矯正など様々ありますが、その中でもインビザラインでの矯正を選ぶメリットをご紹介します。 見た目が目立たない インビザラインの最大のメリットでもある目立ちにくさです。 ワイヤー矯正や床矯正は歯の表側にワイヤーが通るため見た目への影響も大きいですが、インビザラインでは透明のマウスピースを使用するため、周囲に気づかれることはほとんどなく、学校や友達とのコミュニケーションでも矯正装置が気になりません。 厚さも約0.5㎜ほどで違和感も少なく、国語や音楽など話したり声を使う授業への影響も少ないです。 また、体育やスポーツの習い事で口元をぶつけても怪我をするリスクが低いです。 通院回数が少ない インビザラインの場合、治療中に使用するマウスピースを開始時に全て製作し、患者様自身でマウスピースを交換していただきます。 そのため、他の矯正方法のように頻繁な調整が不要で、2ヶ月に1度ほどの通院間隔になります。 歯磨きがしやすい インビザラインは取り外しが可能であることもメリットのひとつです。 食事や歯磨きのときに自由に取り外せるため、ワイヤー矯正に比べて虫歯や歯周病のリスクが低いです。 また、マウスピースは洗浄剤などを使用した消毒が可能であるだけでなく、1〜2週間の頻度で新しいマウスピースに交換するため、常にきれいな状態のマウスピースを使用することができます。 痛みや違和感が少ない インビザラインは1〜2週間ごとに新しいマウスピースに交換することで、歯を少しずつ動かします。 1枚あたりの移動量は約0.25mmとごく僅かなため、ワイヤー矯正のように急激な負担がかからず痛みが少ないのです。 また先述の通り、厚さも約0.5㎜ととても薄く、患者様のお口に合わせたオーダーメイドなので違和感も少ないです。 矯正開始時や新しいマウスピースに交換したタイミングでは多少の痛みや違和感がありますが、すぐに慣れる方がほとんどです。 口の中を傷つけにくい インビザラインは、透明なプラスチック製の装置です。エッジや突起が少なく、歯や粘膜に引っかかったり、擦れたりしにくいのが特徴です。 他の矯正方法では、金属のブラケットやワイヤーを使用するためお口の中を傷つけてしまうこともありますが、インビザラインにはそのような心配はなく、口内炎などもできにくいです。 二期治療で抜歯する可能性が下がる 矯正には一期治療と二期治療があり、二期治療は12歳以降の永久歯が生え揃った状態で行う治療のことを指し、歯並びや噛み合わせを最終的に仕上げることを目的としています。 永久歯が生えそろっている状態での矯正なので、歯をきれいに並べるために必要なスペースが足りない場合には抜歯が必要になります。 また、顎の骨の成長は18歳前後で終わってしまうため、成人してからの矯正治療では顎自体の成長や拡大は難しく、さらに抜歯のリスクが高くなります。 しかし、6〜10歳前後で一期治療を行っていると、顎の成長を利用して永久歯が生えるスペースが確保されているため、二期治療が必要になった場合でも抜歯のリスクを減らすことができます。 子どもがインビザライン矯正を行うデメリット お子さまの矯正治療でインビザラインを行うデメリット・注意点をご説明します。 保険適用になる症例が少ない 日本の健康保険は、矯正治療の中でも重度な症例にのみ適用されます。 「食べる」「話す」といった機能回復を目的とした治療に限り、主に見た目や軽度の噛み合わせの改善が目的とされやすいインビザライン矯正は適応外となります。 そのため、ほとんどのケースが自費治療となります。 また、インビザラインのマウスピースは海外の工場の機械で患者様に合わせて製作されるので、従来の一期治療装置よりも高額になる場合が多いです。 親の管理が欠かせない これはインビザラインによる治療に限りませんが、取り外しのできることは大きなメリットである一方で、装着時間(1日20〜22時間以上)を守らなければ効果を得ることはできません。 また、取り外しができることで破損・変形、紛失のリスクも高くなります。 その場合には装置の作り直しが必要になることも少なくありません。 取り外した後には装着を声掛けする、専用のケースを使用して保管するなど保護者さまに装着時間・装置の取り扱いを管理していただくことが重要になります。 成長に応じて再度矯正治療が必要になる場合もある こちらもインビザラインによる治療に限りませんが、一期治療を行えば確実に二期治療が必要なくなるわけではありません。 顎の発育不良やズレが残る場合や永久歯のスペース不足や生え方に問題がある場合、顎の成長が終わった後に噛み合わせの調整が必要になる場合には二期治療が必要になります。 子どものインビザライン矯正にかかる期間・費用 インビザライン・ファーストでの治療にかかる期間は一般的に6〜18ヶ月ほどです。 その後永久歯が生え変わるまでは保定装置を使用するほかに、定期検診などで経過観察を行い、必要があれば二期治療へと移行します。 費用に関しては平均で60〜70万円ほどです。初回のカウンセリングや精密検査、乳歯の抜歯などは別途費用がかかります。 費用に関しては、オプションなど追加費用がかかる歯科医院も少なくありません。 治療費や管理費が総額で提示されるトータルフィー方式の歯科医院を選択することがおすすめです。 ※期間・費用ともに症例やお口の状態で差があります。 子どものインビザライン矯正を検討中の方は、横浜市瀬谷区の「三ツ境駅前スマイル歯科」にご相談ください インビザライン・ファーストはお子さま向けのインビザライン治療で、6歳〜10歳前後のお子さまを対象としています。 インビザライン・ファーストには様々なメリットがある一方で、細かい適応条件があります。 お子さまの歯並びや噛み合わせで気になることがあり、インビザラインでの矯正をご検討中の場合には早めの受診が大切となります。 三ツ境駅前スマイル歯科ではこれまでの600件を超える小児矯正経験を元に、お子さまに合った矯正のタイミング、治療方法をご提案します。 お子さまの歯並びをインビザラインで治療したい方はぜひ、三ツ境駅前スマイル歯科にご相談ください。 LINEでお口の写真を送っていただくと、オンラインでの矯正相談も可能です。 ※ご相談は横浜近隣にお住まいの方限定となります。 LINEでの矯正相談はこちら

2025.06.13

インビザラインの交換頻度は3つの要素で決まる!交換時の注意点とは?

インビザラインは目立ちにくさや痛みの少なさから、とても人気のある矯正方法です。従来のワイヤー矯正との大きな違いは自身で矯正装置(アライナー)を交換する点です。しかし、マウスピースの交換を適切なタイミングで行わなければインビザライン治療を効果的に進めることができません。 今回はアライナーの交換頻度について詳しく解説していきます。 インビザラインの交換頻度は平均どれくらい? インビザラインのアライナーの一般的な交換頻度は1〜2週間ごととされており、これは骨のリモデリング(再構築)に基づいています。アライナーによる矯正力が発生すると、歯が進む方の歯槽骨(歯を支える骨)が溶けて歯が動きます。歯がもともとあった場所は空洞となりますが、歯槽骨の再生が起こり、その位置で安定するようになります。この周期に合わせると、歯と骨への負担を抑えながら移動できます。 しかし、装着時間が不足している場合や歯の移動が計画通りに進んでいない場合は、交換日数が延長されることもあります。最適な交換タイミングは、患者さまのお口の状態と治療計画に基づいた担当の歯科医師の判断で決定します。 インビザラインの交換頻度を決める要素 インビザラインの交換頻度は、治療の効果と期間に大きく影響します。交換頻度を決定する主な要素として、以下の3つが挙げられます。 歯並び 患者様の歯並びの状態や不正咬合の程度で、交換頻度は異なります。軽度の歯列不正であれば、歯の移動が比較的スムーズに進行するため、1週間などの短いサイクルでの交換が可能な場合です。しかし、重度の不正咬合や複雑な歯列の場合は、歯の移動に時間がかかるため、交換頻度が2週間以上に設定されることがあります。 これは、歯や歯茎に過度な負担をかけず、計画的に歯を移動させるために決定しているので自己判断で交換頻度を変更するのは避けましょう。 年齢 年齢も交換頻度を決定する要素の一つです。一般的に、若年層は新陳代謝が活発で、歯の移動も速いため、短い交換サイクルでの交換が可能です。一方で、成人の場合、歯の移動速度が遅くなる傾向があるため、交換頻度が長めに設定されます。 これはあくまで一般的な傾向で、矯正治療は個人差が大きいため、歯科医師が総合的に判断して決定します。 装着時間 インビザラインでは、1日20〜22時間の装着が推奨されています。この装着時間を守ることで、治療計画通りに歯の移動し、適切な交換サイクルを維持できます。しかし、装着時間が不足すると、歯の移動が遅れ、交換頻度を延長せざるを得ない状況になることがあります。 そのため、装着時間厳守など患者さまの協力度が、治療の成功と交換頻度の適正化に不可欠です。 インビザラインの交換頻度を早める方法 インビザライン治療でアライナーの交換頻度を早めることは、治療期間の短縮や効果的な治療の進行につながります。以下に、交換頻度を早めるための具体的な方法をご説明します。 マウスピースの装着時間・方法を遵守する インビザライン矯正では1日20〜22時間以上の装着時間が推奨されています。装着時間を厳守することで、治療計画通りの歯の移動が促進され、結果的にアライナーの交換頻度を早めることが可能です。一方で、装着時間の不足は治療計画通りに歯が移動しないため、歯科医師の判断で交換のタイミングを遅らせることもあり、治療の遅延につながります。 また、正しく装置を装着できていないと効果が半減してしまいます。装着時には上下が間違っていないか、装置に浮きがないかを確認するようにしましょう。 チューイーを使う アライナーチューイーとは、シリコン製のロール状の補助器具です。アライナー装着時にチューイーを噛むことで、アライナーと歯の密着性を高める役割があります。特に、新しいアライナーに交換した直後は、現在の歯並びと新しいアライナーの形状に差があり浮きやすいため、チューイーを噛んでよりフィットさせることが重要です。 マウスピース装着後にチューイーを数分〜20分間噛むことで、マウスピースの効果を最大限に引き出し、交換頻度を早めることが期待できます。 口腔ケアを徹底する 口腔内の衛生状態は、矯正治療に大きな影響を与えます。歯の汚れや食べかすによって歯肉が炎症を起こしたり虫歯になってしまうと、治療の遅延や中断につながります。口腔ケアでのポイントは以下の3つです。 食後は必ず歯磨きをしてからアライナーを装着しましょう。外出や外食の際には携帯用の歯ブラシなどを持参するように心がけましょう。歯磨きができない場合は、最低でも口をゆすいでからの装着をおすすめします。 歯磨きだけでは歯と歯の間の汚れは落とせません。歯間部はもともと虫歯のリスクが高いですが、アライナーを装着していると唾液による自浄作用の効果が減ってしまうこともあり、虫歯のリスクがさらに高くなります。フロスや歯間ブラシを活用し、口腔ケアを徹底しましょう。 アライナー自体の清掃を保つことも重要です。アライナーも使用し続けると細かな傷がつき、そこから菌が繁殖しやすくなります。専用の洗浄剤などを使い、定期的に清掃しましょう。 インビザラインを交換する際の注意点 インビザラインのアライナーを交換する際にはいくつかの注意点があります。 自己判断でマウスピースを交換しない アライナーの交換頻度については、患者さまのお口の状況によって異なり、治療計画や担当の歯科医師の判断で決まっています。そのため、自己判断で交換頻度を早めたり遅らせたりすることはその後の治療に影響を与え、矯正の治療効果が損なわれてしまいます。自己判断で交換頻度を早めてしまうと、アライナーはすんなり装着できても歯や歯槽骨には無理な力がかかってしまい、ダメージを与えてしまう可能性があります。 また、装着時間が短く、治療計画通りに歯が動いていない場合は交換日数が延長されることがあるので、そのような場合には早めに歯科医師に相談して指示を仰ぎましょう。 交換前のマウスピースも捨てずに保管する 新しいアライナーに交換した際には、一つ前のアライナーを捨てずに保管しておくようにしましょう。万が一、今使用しているアライナーが破損・変形したり、紛失してしまったりしたときに、一つ前のアライナーを再装着することで、歯の位置を維持し、治療中の後戻りを防ぐことができます。 また、アライナーが再製作には時間がかかるため治療の遅延を最小限に抑えるためにも、交換前のマウスピースの保管をしておきましょう。 インビザラインを交換した直後に起こりうる口内のトラブル アライナーを交換した直後に感じやすい口内トラブルは以下のようなものがあります。それぞれの対処法とともにご紹介します。 痛み・違和感 新しいアライナーに交換した際には、歯に新たな矯正力がかかるため、歯や歯茎に痛み・違和感を感じることがあります。 対処法 鎮痛剤に服用 処方、または市販の鎮痛剤を服用して痛みを和らげましょう。 柔らかい食事に変える 痛み強い期間は硬い食材は避けるようにし、柔らかい食事に変更して負担を減らしましょう。 装着時間を守る 装着時間が不足していると、歯の動きが遅くなり痛みが長引く可能性があります。 滑舌・発音 アライナー交換直後は痛みや違和感、口腔内の環境の変化から滑舌・発音に影響が出ることがあります。 対処法 発音練習 特にサ行・タ行・ラ行は発音が難しく感じることがあるので舌の位置を確認しながら早口言葉や発音トレーニング用の文章を読むことで口腔内の環境に慣れ、発音の違和感を軽減できます。 時間の経過 ほとんどの場合、数日間で新しいアライナーに慣れ、発音や滑舌への違和感がなくなります。 口内の乾燥 アライナーの装着により、唾液が行き渡らなくなり、口腔内が乾燥することがあります。 対処法 水分補給 こまめに水分補給をし、口腔内の乾燥を防ぎましょう。 保湿剤の使用 乾燥が続く場合には、ジェルタイプやスプレータイプの口腔内専用の保湿剤を活用しましょう。 インビザラインで歯並びを改善したい方は、横浜市瀬谷区の「三ツ境駅前スマイル歯科」にご相談ください インビザラインのアライナー交換頻度は、歯並びや年齢など様々な要素を歯科医師が総合的に判断し決定しています。適切な交換頻度を保つためには、装着時間の厳守や口腔ケアの徹底など患者様の協力が必要不可欠です。 また、自己判断で交換頻度を変更することは治療が計画通りに進まないだけでなく、歯や歯茎にダメージを与えてしまうことがあります。必ず歯科医師の指示に従い、治療を進めるようにしましょう。 三ツ境駅前スマイル歯科では、経験豊富な歯科医師が患者様のご要望に合わせて複数の治療計画をご提案します。アライナーの交換頻度に不安がある方にはアライナーチューイーや加速装置などの補助器具のご提案もさせていただきます。 インビザラインでの矯正治療をご検討中の方はぜひ、三ツ境駅前スマイル歯科にご相談ください。LINEでの新規矯正相談のご予約も承っております。※ご相談は横浜近隣にお住まいの方限定となります。 LINEでの矯正相談はこちら

2025.06.06

インビザライン矯正とワイヤー矯正はどちらが早い?期間以外の違いも

矯正治療を検討中の方の中には、インビザライン矯正とワイヤー矯正で迷われている方もいらっしゃるのではないでしょうか。インビザライン矯正とワイヤー矯正には様々な違いがありますが、症例によっては向き不向きがあり、矯正期間に差が出ることもあります。 今回はインビザライン矯正とワイヤー矯正の期間の違いについて、メリット・デメリットも踏まえて解説していきます。 インビザライン矯正とワイヤー矯正はどちらが早い? インビザライン矯正とワイヤー矯正の平均的な治療期間は以下の表の通りです。 インビザライン矯正 2~3年 ワイヤー矯正 1.5~3年 これはあくまで平均であり、治療期間は矯正方法ではなく歯並びや噛み合わせの状態、治療計画に大きく左右されます。一般的にワイヤー矯正のほうが歯にかかる矯正力が強いため、インビザライン矯正よりも早く終わるケースが多いですが、重度の不正咬合の場合はワイヤー矯正でも長期間の治療が必要です。 また、インビザライン矯正はマウスピース1枚につき約0.25㎜ほどしか歯が動かせないため、歯を大きく動かさなければいけない症例に関しては期間が長くなります。しかし、軽度の矯正であれば、インビザライン矯正でも半年程度で治療が完了する場合もあります。 インビザライン矯正とは インビザライン矯正とは、アメリカのアライン・テクノロジー社によって開発された矯正方法で、透明なプラスチック製のマウスピースを用いて治療を行います。3Dスキャンを基に作られたカスタムメイドのマウスピースを患者さま自身で1〜2週間ごとに交換し、少しずつ歯を動かします。 インビザラインでは症例に応じて様々なプランがあり、特に軽度の不正咬合の場合には半年ほどの短期間できれいな歯並びを目指すことができます。 ワイヤー矯正とは ワイヤー矯正とは、ブラケットとワイヤーを使って歯を少しずつ動かす一般的な歯列矯正方法です。歯の表面に金属のブラケットを接着し、それをワイヤーで連結して圧力をかけ、計画的に歯並びを整えます。 矯正力が高く、抜歯を必要とする複雑な症例や大きな移動が必要な場合にも対応しやすいのが特徴です。 インビザライン矯正とワイヤー矯正の違い インビザライン矯正とワイヤー矯正の違いについてご説明します。 費用 費用に関しては、期間と同じように症例によって異なります。インビザライン矯正は軽度の症例で40〜60万円、重度の症例では80〜120万円と差が大きいです。ワイヤー矯正の場合もインビザライン矯正と同様に、60〜170万円と幅広いです。 ワイヤー矯正の場合は表側矯正か裏側矯正か、ブラケットに使用する素材によっても費用が大きく変わってきます。 見た目 インビザライン矯正は透明のプラスチック製のマウスピースを使用するため、見た目に大きな影響がありません。また、マウスピースの厚さは0.5㎜ほどでとても薄いため、違和感が少ないことも特徴です。一方で、ワイヤー矯正は金属製のブラケットとワイヤーが歯の表側にあるのでとても目立ちます。 見た目が気になる方はクリアブラケットや白いワイヤーで矯正することも可能ですが、金属のブラケット・ワイヤーと比較して高額になる場合が多いです。 痛み インビザライン矯正で使用するマウスピース1枚あたりの歯の移動量は0.25㎜程と、とても少なく、矯正力も歯列全体にかかるため痛みは比較的軽いです。また、装置に金属がなく、口内の擦れや口内炎が少ないのも特徴です。ただし、新しいマウスピースに交換した直後は、数日間圧迫感や軽い痛みを感じることがあります。 ワイヤー矯正はワイヤーを締めたり調整した直後は、歯に強い矯正力がかかり、インビザラインよりも痛みを感じやすいです。また、ブラケットやワイヤーが頬や唇に当たって口内炎ができることがあります。 食事 インビザライン矯正の場合、マウスピースは取り外し可能なので、食事のときは外して好きなものを食べることができます。装置が汚れる心配はありませんが、食後は歯磨きをしてから再装着する必要があります。 また、マウスピースをつけているときは虫歯や色素沈着、装置破損のリスクを減らすために、水以外の飲食は避けなければなりません。 ワイヤー矯正は固定式の装置を使用するため、食事中も取り外すことはできません。硬い食べ物や粘着性のあるものはワイヤーが外れたりブラケットが壊れたりするリスクがあるため避ける必要があります。 また、装置の間に食べ物が詰まりやすいため、食後は丁寧な歯磨きと歯間ブラシやフロスも活用するようにしましょう。 管理方法 インビザライン矯正は自身で取り外しが可能ですが、1日22時間以上の装着時間が推奨されているため、装着時間の管理が必要です。また、1〜2週間に1度、忘れずに新しいマウスピースに交換しなければなりません。加えて、取り外しの際には必ず専用のケースに入れて破損や変形、紛失しないように心がけましょう。 ワイヤー矯正は自身で取り外せないため、1ヶ月に1度ワイヤーの交換や調整の際には必ず歯科医院へ通院しなければなりません。 どちらの方法も、虫歯や歯周病のリスクを減らすために、口腔ケアを徹底する必要があり、定期的に歯科医院でメンテナンスを受けることも大切です。 仕上がり どちらも歯並び自体は美しく仕上がりますが、インビザライン矯正は計画通りに進めば問題ありませんが、ワイヤー矯正に比べると細かい噛み合わせの調整はやや劣ります。必要に応じてワイヤー矯正を併用することもあります。 ワイヤー矯正は強い矯正力をかけられるため、複雑な症例や大幅な歯の移動にも対応しやすく、細かい調整が可能です。そのため、特に難しいケースでは仕上がりが安定しやすいです。 仕上がりは歯科医師の技術、症例に合った矯正方法の選択が重要です。 インビザライン矯正のメリット・デメリット インビザライン矯正のメリット・デメリットをご紹介します。 メリット 透明のマウスピースを使用するため、目立ちにくい 歯を少しずつ動かすため、痛みが少ない 食事や歯磨きの際には取り外しが可能 患者さま自身でマウスピースを交換するため、通院回数が少ない デメリット 装着時間やマウスピース交換、正しい保管方法など自己管理が必要 ワイヤー矯正よりも高額な場合が多い 抜歯を必要とする重度の不正咬合などでは適応にならないケースがある 食事の際には必ずマウスピースを外し、再装着の際には歯磨きをしなければならない ワイヤー矯正のメリット・デメリット ワイヤー矯正のメリット・デメリットをご紹介します。 メリット 矯正力が高いため、歯が大きく動く場合や難しい噛み合わせの調整にも対応できる ブラケットとワイヤーが固定されているため、自己管理の必要がなく、治療計画に沿って進行できる メタルブラケット、セラミックブラケット、裏側矯正など、見た目や使い勝手に合わせた選択肢がある デメリット 矯正力が強いため、ワイヤー交換後や調整後の痛みが強い 歯の表側にブラケットやワイヤーがくるため、目立ちやすい ブラケットやワイヤーで口腔内や唇を傷つけてしまうことがある 固定式の装置のため、食事や歯磨きの際にも取り外しができない 装置に食べ物が引っ掛かりやすいため、歯磨きに時間がかかる インビザライン矯正とワイヤー矯正はどちらがおすすめ? インビザライン矯正が向いている方は以下のような方です。 目立ちにくい装置で矯正をしたい人 指示された装着方法、装着時間を守れる人 学校や仕事で忙しく、通院頻度をなるべく減らしたい人 矯正の痛みに不安がある人 金属アレルギーのある人 ワイヤー矯正が向いている人は以下のような人です。 重度の不正歯列の人 なるべく早く治療を終えたい人 装置や装着時間などの自己管理が苦手な人 インビザライン矯正で歯並びを治療したい方は、横浜市瀬谷区の「三ツ境駅前スマイル歯科」にご相談ください 一般的には治療期間だけでみると矯正力の強いワイヤー矯正のほうが治療期間が短くて済む場合が多いです。しかし、インビザライン矯正、ワイヤー矯正のどちらにもメリット・デメリット、向き不向きな症例がありますので、自分の症例に合う矯正方法が知りたい方は歯科医院でのカウンセリング・精密検査を受ける必要があります。 三ツ境駅前スマイル歯科では豊富な知識と経験を持つ歯科医師が患者様のご要望に合わせて複数の治療計画をご提案します。 インビザライン矯正とワイヤー矯正、どちらが向いているのかお悩みの方はぜひ、三ツ境駅前スマイル歯科にご相談ください。新規の矯正相談はLINEから承っております。※ご相談は横浜近隣にお住まいの方限定となります LINEでの矯正相談はこちら

2025.05.30

すきっ歯はインビザラインで矯正できる?費用・期間など徹底解説

すきっ歯は見た目にも大きな影響を与えるため、矯正を検討する方も多いと思います。すきっ歯は放置すると様々なリスクがあります。 今回はインビザライン矯正ですきっ歯を治療するメリット・デメリット、費用や期間についても詳しく解説していきます。 すきっ歯はインビザラインで矯正できる? すきっ歯をインビザラインで治療することは可能です。具体的には、透明なマウスピース型の装置を使い、歯の隙間を徐々に埋めていきます。前歯のすきっ歯のように軽度の不正咬合の場合は短期間での治療も可能です。 しかし、症例によってはインビザラインでの治療が不向きな場合もあります。すきっ歯の症状にも個人差があるため、詳しい矯正方法や期間・費用を知りたい方は歯科医院で精密検査を受ける必要があります。 そもそもすきっ歯とは すきっ歯とは、歯と歯の間に隙間がある状態のことを言い、歯科用語では「空隙歯列」と言います。前歯がすきっ歯の状態のことは「正中離開」とも呼ばれます。不正咬合の一種で、見た目にも大きな影響を与えますが、発音などの機能面にも影響があります。 すきっ歯になる原因として考えられるものは先天的なものもありますが、実は日常生活の中にも原因が隠れていることがあります。 すきっ歯の原因 すきっ歯の主な原因を3つご紹介します。 歯の大きさやサイズ 歯の大きさと顎の骨の大きさのバランスが不一致の場合、すきっ歯になりやすいです。通常、歯は歯槽骨と呼ばれる歯を支えている骨に隙間なく並びます。 しかし、歯が通常よりも小さい、または顎の骨が通常よりも大きいと、歯がきれいに並んでも歯と歯の間にスペースが生まれてしまいます。 上唇小帯に起因するもの 「上唇小帯」とは、上唇をめくった時に見える上唇を歯茎をつないでいる粘膜のヒダで、上唇の動きをスムーズにし、口の開閉を補助する役割があります。通常、大人になるにつれて上唇小帯の位置は上に移動していき、幅も狭くなっていきます。 しかし、上唇小帯が太すぎる場合や位置が悪い場合は、前歯の邪魔となり、前歯のすきっ歯(正中離開)の原因となります。 舌癖や頬杖などの口腔習慣 舌は上の前歯のすぐ裏側にある「スポット」と呼ばれる部分に軽く触れ、舌全体が上顎(口蓋)に広がって接している状態が本来の正しい位置です。しかし、舌の位置が悪く、舌が歯に当たる状態が続くと、歯が前に押されてしまいます。これにより、歯並びが悪くなりすきっ歯になってしまうことがあります。 他にも指しゃぶりや頬杖などの習慣も、歯や顎の骨に外力が加わり、すきっ歯や歯並びの崩れにつながるのです。 すきっ歯を治療せず放置するリスク 次にすきっ歯を放置すると生じるリスクについて解説します。 虫歯や歯周病のリスクが高まる 歯と歯の間に隙間があると、食べかすが挟まりやすく、ブラッシングもしにくいため細菌が繁殖しやすいです。そのため、虫歯や歯周病のリスクが高まります。 発音しづらくなる 前歯のすきっ歯の場合、発音に影響が出ることがあります。特に、サ行やタ行の発音の時に、歯と歯の間から空気が漏れて発音が不明瞭になってしまいます。うまく発音できないことが原因で、コミュニケーションに支障をきたす可能性もあるでしょう。 噛み合わせが悪化する すきっ歯によって歯並びが悪くなると、噛み合わせが悪くなります。噛み合わせが悪い状態を放置しておくと、食べ物を噛むときの力の分散が不均等になり、歯や顎に負担がかかりやすくなります。 また、前歯で噛み切ることが難しい場合には、奥歯に負担がかかり、さらに噛み合わせが悪くなってしまうのです。 すきっ歯をインビザラインで矯正するメリット・デメリット すきっ歯をインビザラインで治療するメリット・デメリットをご紹介します。 メリット ワイヤー矯正と違い、透明なマウスピースを使用するため目立ちにくい 歯を少しずつ動かすため、矯正力の強いワイヤー矯正と比較しても痛みが少ない ワイヤー矯正は固定式なのに対し、マウスピースは取り外し可能 デメリット マウスピースは取り外し可能だが、1日22時間以上の装着時間が推奨されているため、装着時間の管理が必要。また、破損や変形、紛失を防ぐために正しい保管方法で管理しなければならない インビザラインは歯の移動距離が大きい症例には不向きなため、症例によっては適応できない場合がある(そのような症例は、ワイヤー矯正、またはワイヤー矯正とインビザラインの併用で治療を行います) すきっ歯のインビザライン矯正にかかる期間・費用 すきっ歯をインビザライン矯正で治療する場合の費用・期間は、症例の重症度で異なります。軽度~中等度のすきっ歯の場合は、費用は一般的に30~60万円程度、期間は3ヶ月~1年ほどです。重度の場合は全体矯正が必要になるので費用は80~100万円、期間は最長で2年ほどかかります。 具体的な費用・期間を知りたい方は、歯科医院での精密検査・歯科医師の診断を受ける必要があります。 すきっ歯をインビザラインで矯正しようと検討中の方は、横浜市瀬谷区の「三ツ境駅前スマイル歯科」にご相談ください すきっ歯をインビザライン矯正で治療することは可能であり、軽度の症例で部分矯正になる場合には費用や期間を抑えて治療することができます。しかし、重度の場合は全体矯正が必要であり、場合によってはインビザライン矯正で治療することが難しいケースもあります。 すきっ歯は放置しておくと虫歯や歯周病、噛み合わせにも影響が出てくるため、矯正を検討されている方は一度歯科医院で相談することをおすすめします。 三ツ境駅前スマイル歯科では経験豊富な歯科医師が患者さまのご要望に合わせて治療計画をご提案させていただきます。LINEでお口の写真を送っていただくと、オンラインでの矯正相談も可能です。※ご相談は横浜近隣にお住まいの方限定となります。 LINEでの矯正相談はこちら

2025.05.23

インビザラインのゴム掛けはいつから始まる?効果やコツも解説

インビザラインのゴムかけは、歯の移動のサポートなど矯正治療を効率的に進めるための補助器具です。 ゴムの種類ごとに装着方法や注意点があり、効果を最大限引き出すためには適切に使用することが大切です。今回はゴムかけのタイミングやコツについて詳しく解説していきます。 インビザラインのゴム掛けとは ゴムかけとは、インビザライン矯正中に使用する小さなゴムのことで、顎間ゴムやエラスティックとも呼ばれます。 矯正を効率的に進めるための補助器具で、ゴムを装着する場所や装着する時間は、患者さんによって異なります(歯並びや噛み合わせの状態によっては使用しない場合もあります)。 上下間だけでなく、歯の表裏でゴムかけを行う場合もあります。 インビザラインのゴム掛けがもたらす効果とは? インビザライン矯正でのゴムかけは、歯並びが整ってきた治療の後半でゴムかけを行うことで、マウスピースでは対応しきれなかった細かな歯のズレも改善できます。 また、マウスピースは基本的に水平的に歯を動かしますが、ゴムかけを行うことで上下に力を加えることができるため、噛み合わせの改善にも効果があります。 さらに、ゴムかけによってマウスピースよりも大きな力を歯に加えることができるため、より早く歯を動かすことができ、治療期間の短縮にもつながります。 インビザラインのゴム掛けはいつから始まる? ゴムかけを開始するタイミングは症例によって異なります。一般的には治療の中盤から後半で開始することが多いですが、始めから歯並び・噛み合わせが整っているようなケースであれば、治療開始後数か月で始まることもあります。 全ての症例でゴム掛けを行うわけではないので、担当の歯科医師の指示によってゴムかけが開始されます。 インビザラインのゴム掛けに必要な時間・期間 ゴムかけの時間は一般的にマウスピースと同じ時間だけ装着しなければなりません。1日20時間以上の装着で、効果を最大限得ることができます。 ゴムかけは補助器具ではありますが、装着を怠ると、治療計画が思うように進まず、後戻りや噛み合わせの不具合が生じることもあるため、歯科医師の指示通り、装着するようにしましょう。 また、ゴムかけを行う期間は症例によって異なります。歯並びや噛み合わせの状態が良好な場合は、1ヶ月程度で終わることもありますが、噛み合わせのズレが大きい場合には半年以上の長い期間ゴムかけを行うこともあります。 1日の装着時間が短くなると、治療計画の進行に影響が出るため、結果的にゴムかけの期間が延びてしまうので注意しましょう。 インビザラインのゴム掛けのやり方 ゴムかけのやり方は大きく分けて4種類あり、それぞれにコツがあります。 Ⅱ級ゴム Ⅱ級ゴムは上顎前突(出っ歯)の症例に用いられるゴムかけの種類です。一般的に上顎の犬歯と下顎の第一大臼歯の間にゴムが掛かります。上顎を後方に、下顎を前方にそれぞれ引っ張ることで出っ歯の症状を改善します。 Ⅲ級ゴム Ⅲ級ゴムは下顎前突(受け口)の症例に用いられるゴムかけの種類です。Ⅱ級ゴムとは逆に、上顎の第一大臼歯と下顎の犬歯の間にゴムを掛けます。これにより、上顎は前方に、下顎は後方に引っ張られ、受け口を改善します。 垂直ゴム 垂直ゴムは、上下の歯の噛み合わせを改善するために使われます。通常、上の歯と下の歯にゴムを掛けて、垂直方向に力を加えます。これにより、噛み合わせの浅い開咬(前歯が噛み合わない状態)や歯の高さが不均等なことによる噛み合わせのズレを修正します。 交叉ゴム 交叉ゴムは、上下の歯が左右にズレて噛んでいる状態(交叉咬合)を改善するために使用されます。通常、上の歯の表側と下の歯の裏側、またはその逆にボタンやフックを設置し、斜めにゴムを掛けて横方向に力を加えます。これにより、歯列の左右バランスや噛み合わせが整い、効果的に治療が進みます。 インビザラインでゴム掛けをする際の注意点 ゴムかけの効果を最大限発揮するために注意しなければならない点をご紹介します。 ゴム掛けの時間を守る ゴムかけはマウスピースと同じ時間、つまり1日20時間以上装着する想定で治療計画が作られているため、装着時間を守らなければ効果を感じることはできません。歯科医師から指示のある期間はマウスピースを付けている間はゴムかけをするように意識しましょう。 正しい箇所にゴムを掛ける ゴムかけを行う場所は決められており、違う場所にかけてしまうと矯正力が本来とは違う方向に加わってしまいます。 慣れないうちは、鏡でゴムをかけるフックや突起の位置を確認しながら行うようにしましょう。また、ゴムかけ専用の「エラスティックホルダー」と呼ばれる器具を使うことで、ゴムかけをスムーズに行うこともできます。 毎日新しいゴムを使用する 矯正で使用するゴムは常に引っ張られているため、使用しているうちに弾力が弱くなって劣化しやすいです。そのため、基本的に1日1回交換するようにしましょう。 予備のゴムを常に持ち歩く 常に引っ張られている状態のため、劣化が早く、使用している途中で切れてしまうことがあります。 そのため、常に予備のゴムを持ち歩くことが大切です。片方だけゴムが切れてしまった場合には、切れた方だけを交換するのではなく、左右のゴムを同時に新しく交換するようにしましょう。 これによって、左右均等に矯正力をかけることができ、適切に治療が進みます。 痛みが続いたら歯科医師に相談する ゴムかけを行うと、マウスピースだけを装着しているときよりも大きな矯正力がかかるため、一時的に痛みを感じることがあります。 ゴムかけを行うときにゴムを勢いよく引っ張ると、歯に過剰な力がかかって痛みを感じることがありますが、ゴムをゆっくり伸ばしながらボタンやフックに引っかけることを意識することで歯にかかる力を最小限に抑えられます。 時間が経過すると慣れてきて痛みは軽減しますが、長期的に痛みが続く場合はボタンやフックが歯茎にあたって痛みが出ているなど、別の原因が考えられるため、歯科医院に相談するようにしましょう。 インビザラインのゴム掛けに不安がある方は、横浜市瀬谷区の「三ツ境駅前スマイル歯科」にご相談ください ゴムかけはインビザライン矯正において、歯の移動や噛み合わせを改善するための補助器具であり、治療結果に大きな影響を与えるプロセスです。 歯科医師の指示に従って、装着時間を守り、正しく装着することが大切です。三ツ境駅前スマイル歯科では、知識・経験豊富な歯科医師が患者さまのご要望に沿った治療計画をご提案します。 インビザラインのゴムかけに不安のある方はぜひ、三ツ境駅前スマイル歯科にご相談ください。ゴムかけのコツや痛くないゴムかけの方法なども詳しくお伝えします。 LINEでお口の写真を送っていただくだけのLINE相談や、オンラインでの矯正相談も可能です。 ※ご相談は横浜近隣にお住まいの方限定となります LINEでの矯正相談はこちら

2025.05.16

インビザラインの保定期間は平均どれくらい?後戻りする原因とは

矯正治療後はまだ歯が動きやすい状態のため、後戻りが起こってしまうことがあります。後戻りが起こる原因は様々です。後戻りを防ぐためには、「リテーナー」と呼ばれる保定装置を一定期間装着することが必要です。 今回は保定装置の種類や期間、費用について詳しく解説していきます。 インビザラインの後戻りを防ぐ保定装置とは 矯正後は歯が動きやすい状態にあり、歯周組織が安定するまではどうしても歯が元の位置に戻ろうとしてしまいます。これを「後戻り」と呼び、後戻りを防ぐために使用するのが保定装置です。保定装置は「リテーナー」とも呼ばれ、矯正できれいに並んだ歯をその位置に定着させます。 保定装置は様々な種類がありますが、使用しているうちに劣化して、破損・変形することもあるため、定期的に作り直しが必要になります。 インビザライン後につける保定装置の種類 保定装置の種類について解説します。 マウスピースタイプ 透明なマウスピース型の保定装置で、インビザライン矯正を終えた方は基本的にマウスピースタイプを使用します。インビザライン純正のものはビベラ・リテーナーと呼ばれ、矯正中のマウスピース(アライナー)と同様に取り外しが可能です。 アライナーよりも厚みがあるため丈夫で、歯茎に当たらないように作製されているため装着感も良好です。 ワイヤータイプ ワイヤータイプは基本的に歯の裏側にワイヤーを取り付けます。目立ちにくいですが、舌感が少し悪くなり、歯磨きもしにくくなります。 取り外しができないので、付け忘れなどの心配はありません。 プレートタイプ プラスチックのプレートとワイヤーで構成されています。プレート部分は口腔内の色に合わせてピンク色であることが多いですが、ワイヤー部分は歯の表側に来るため目立ちやすいです。 マウスピースタイプと同様に取り外しが可能なため、歯磨きや食事に支障をきたしません。 インビザライン後に後戻りが起こってしまう理由 インビザライン矯正後、後戻りが起きてしまう原因としては、以下のことが考えられます。 保定装置の装着時間が不足している 保定期間中、保定装置の装着時間は最低でも20時間以上確保する必要があります。矯正終了直後は後戻りのリスクが高く、保定装置の装着時間が長いほど後戻り防止の効果が高くなります。 保定装置を外している時間が長いと歯が動いてしまい、保定装置が不適合になってしまうこともあります。 矯正後に親知らずが生えた 基本的に矯正はその時生えている歯をきれいに並べることが目的です。矯正終了後に親知らずが生えると、親知らずの生えるスペースは確保されていない分、他の歯が親知らずに押されてせっかくきれいに並んだ歯がガタガタになってしまうことがあります。 医師の判断にもよりますが、生えてくる可能性のある親知らずは矯正前に抜歯することが推奨されます。 口腔習癖 歯ぎしりや食いしばり、爪噛みや舌癖などは歯並びを悪くする原因でもありますが、後戻りの大きな原因のひとつにもなります。大人の場合は、口呼吸や片側だけで噛む癖などにも気をつけましょう。 また、頬杖やうつ伏せ寝なども歯列に圧力がかかってしまうので注意が必要です。口腔習癖の改善については、歯科医師に相談しアドバイスをもらうことがおすすめです。 インビザライン後の保定期間はどれくらい? インビザライン矯正後の保定期間は一般的に矯正と同じ期間といわれており、平均で2〜3年ほどです。また、一般的な保定期間が過ぎても保定装置を使用することで歯並びを維持することができます。 装着時間に関しては、後戻りの可能性が高い矯正後半年以上は最低でも1日20時間以上保定装置を装着するように心がけましょう。保定装置は一生使用するわけではなく、歯の位置が安定してきたら担当の歯科医師の指示のもと、装着時間を短くすることも可能です。 保定期間中の通院に関しては、3ヶ月に1回程度の検診で定期通院する必要があります。軽度の後戻りであれば再度矯正を始める際に期間や費用を抑えることができるので、早期の対応が必要です。自分では気づかない程度の後戻りをしている可能性もあるので、定期的に歯科医院で経過を観察してもらうのがおすすめです。 保定装置は劣化などにより寿命があるため、1年に1回など定期的に作り直さなければなりません。また、破損・変形している保定装置を使用していると十分な効果が得られず、後戻りの可能性が高くなります。装置や歯並びに関して気になることがある場合は、定期検診などを待たずに、早期に受診することが必要です。 インビザラインの保定期間中にかかる費用 保定装置の製作費用は矯正治療の総額に組み込まれていることもありますが、歯科医院によっては追加費用がかかることもあります。 また、1年に1回ほどの定期的な作り直しや、破損・紛失による作り直しは別途費用がかかることがほとんどです。上下3セットで4万〜6万円ほどが相場ですが、保定装置に関しても自費診療内での提供になるので、歯科医院によって価格は異なります。 インビザラインで歯列矯正をしたい方は、横浜市瀬谷区の「三ツ境駅前スマイル歯科」にご相談ください インビザラインに限らず、矯正治療に後戻りは付き物です。後戻りを放置するとせっかくきれいに並んだ歯が元の位置に戻ってしまいます。そのため、保定装置の使用は必須になります。 保定装置には様々な種類がありますが、インビザライン矯正後はマウスピースタイプを使用することが多いです。保定期間は個人差がありますが、検診等で歯科医院に定期的に通院し、保定装置や歯並びの状態を歯科医師に確認してもらうことがおすすめです。 三ツ境駅前スマイル歯科では後戻りによる再矯正にも対応しています。また、保定装置や歯並びで気になることがある場合はLINEでの対応も行っています。 矯正後の後戻りに不安のある方、後戻りによる再矯正をご検討中のかたはぜひ、三ツ境駅前スマイル歯科にご相談ください。 LINEでの矯正相談はこちら

2025.05.09

インビザラインの費用相場はいくら?内訳や費用を抑えるポイントも

矯正治療は一部の症例を除いて自費治療のため、歯科医院によって費用は異なります。自分の歯並びをきれいにするためにはいくらかかるのか、安くなる方法はあるのかなど、疑問を抱いている方も多いと思います。 今回はインビザライン矯正の費用相場や費用を抑えるためのポイントについて解説していきます。 インビザラインの費用相場 インビザラインには様々なプランがあり、治療範囲や費用が異なります。それぞれの特徴を含めてご紹介します。 インビザライン・エクスプレスインビザライン・エクスプレスはインビザライン矯正における部分矯正プランで、後戻りや前歯のみの矯正などの最も軽度な症例に対応しています。費用も最もリーズナブルで、平均20〜40万円ほどです。治療期間も3〜4ヶ月と短く済みます。 インビザライン・ライトインビザライン・ライトもエクスプレス同様、軽度の不正咬合向きのプランです。費用の平均は40〜60万円程度で、期間は5〜7ヶ月です。エクスプレスとの違いは、費用や期間のほかに、追加治療が必要になった場合、エクスプレスは1回まで追加可能なのに対し、ライトは2回まで追加可能です。 インビザライン・モデレートインビザライン・モデレートは非抜歯症例や奥歯を大きく動かす必要のない中度の症例に対応したプランです。費用は60〜80万円ほどで、期間は1年〜1年半程度です。今までマウスピース枚数無制限のプランで費用の高額だったマウスピース矯正が、比較的安い料金で治療可能になりました。 インビザライン・コンプリヘンシブインビザライン・コンプリヘンシブは全体矯正が必要な症例に対応したプランです。抜歯が必要な場合や奥歯のズレが大きいなど難しい症例の場合には、このプランの対象になります。費用は平均で80〜120万円です。マウスピ-スの枚数に制限がないため、症例によって期間は異なりますが、平均で1年半〜3年ほどかかります。 インビザライン・ファーストインビザライン・ファーストは乳歯と永久歯が混在している歯並びに対応したプランで、6〜11歳の小学生が主な対象です。顎の発育をサポートし、これから生えてくる永久歯のためのスペースを作り、同時に歯並びを整えます。費用は50〜80万円ほどです。期間は6か月〜1年半程度かかります。 ワイヤー矯正の場合もインビザラインと同様に費用は60〜170万円と幅広いです。ワイヤー矯正の場合は表側矯正か裏側矯正か、ブラケットに使用する素材によっても費用が変わってきます。 インビザラインの費用内訳 インビザラインにかかる費用の内訳を紹介します。 初診(初回カウンセリング)代 初めてかかる歯科医院での矯正治療の場合、初回カウンセリングを受ける必要があります。患者さまのお悩みや要望をヒアリングし、インビザライン矯正の流れやポイントを相談する際にかかる費用です。 無料でカウンセリングを受けられることもありますが、平均相場は5,000〜1万円程度です。 精密検査代 矯正を始めるにあたり、必ず行う精密検査にかかる費用です。精密検査の結果を元に治療計画を立て、具体的な費用や期間が決定します。精密検査代は2~5万円ほどかかる場合が多いです。 三ツ境駅前スマイルでは、初回カウンセリング時に費用をいただき、精密検査には費用がかからないため、費用を抑えることができます。 マウスピ-ス製作代 治療計画を元に、患者さまの理想とする歯並びへのプランが決まるとマウスピ-ス製作に移ります。矯正治療にかかる費用のほとんどが装置製作代です。 通院(調整・管理)代 矯正装置の確認や歯並びの状態を確認するための定期的な通院にかかる費用です。調整料は各回で5,000〜1万円ほどで、1〜2か月に一度のペースで受診するため、年間のトータル費用としては約5〜10万円程度です。 通院費が総額に組み込まれている歯科医院もあります。 保定処置代 歯列が安定するまでに必要な保定装置の製作にかかる費用です。こちらも総額に組み込まれている歯科医院がありますが、装置の破損や紛失による作り直しは別途費用がかかることが多いでしょう。 保定装置の製作には3〜6万円ほどかかります。 その他 抜歯やIPRなどの処置に関しては追加オプションとしている歯科医院も多く、別途費用がかかります。また、精密検査の段階で虫歯が見つかった場合や、歯周病が進行している場合は矯正治療の前に他の治療をすることがあります。 これらの費用はもちろん矯正費用には含まれないので別途費用がかかります。 インビザラインは原則、保険適用外 様々な理由からインビザラインを含む矯正治療を検討する方がいらっしゃいますが、審美的な目的を理由とする場合は自費診療となります。自費診療とは、医療保険が適応されない治療のことで、費用は全額患者さま負担となります。 また、金額の基準が定められていないため、同じ治療内容でも歯科医院によって治療費が異なります。 インビザラインの費用を抑えるポイント インビザライン矯正の治療費を抑えるポイントを3つご紹介します。 部分矯正にとどめる インビザラインの場合、部分矯正を選択することで費用を抑えることができます。前歯など見える部分や軽い不正咬合、抜歯を必要としない場合は部分矯正として治療を受けることができるので、インビザラインのプランの中でも費用が安く、期間も短いプランが適応されます。 しかし、部分矯正で治療可能な症例には限りがあるので歯科医院での精密検査・診断を受ける必要があります。 医療費控除を利用する 年間10万円以上の医療費がかかる場合、医療費控除を申請することで、治療費の一部が所得税から控除されます。発育段階にある子供の成長を阻害しないようにするために行う不正咬合の歯列矯正のように、歯列矯正を受ける人の年齢や矯正の目的などからみて歯列矯正が必要と認められる場合の費用は、医療費控除の対象になります。 他の医療費と合わせて合計額が10万円(総所得金額等が200万円未満の場合は総所得金額の5%)を超える場合には、確定申告で控除を申請しましょう。これにより、支払った税金が戻ってくる可能性があり、総費用負担の軽減につながります。 しかし、同じ歯列矯正でも、審美的な理由で治療を受ける場合は、医療費控除の対象にならないので注意が必要です。 【国税庁HP 医療費控除の対象となる歯の治療費の具体例】 治療費の総額が明確な歯科医院を選ぶ 治療前に総額が明確な歯科医院を選ぶことで、追加費用のリスクを回避できます。歯科医院によっては、調整代や保定処置代が別途かかる場合があるため、契約前に総額で見積もられているか確認しましょう。 三ツ境駅前スマイルは、精密検査後の診断時に追加オプションとなる抜歯やIPRにかかる費用も含めた矯正費用を総額で提示させていただきます。 インビザラインの歯科医院を選ぶ際、費用以外に重要なポイント インビザラインをおこなう歯科医院を選ぶ際に、金額だけで歯科医院を選ぶのはとても危険です。インビザライン矯正はセミナーを受講することでライセンスを取得することができ、自分の歯科医院でインビザラインを取り扱うことができます。そのため、経験や知識が浅い歯科医師がいることも事実です。 矯正開始時の金額が安くても、追加で費用がかかり最終的には相場よりも高額な金額を支払うことになったり、歯科医師の知識・経験不足により自分の理想とする歯並びにならなかったということも少なくありません。 歯科医院選びで重要なことは、インビザライン以外の矯正方法の知識や経験があり、そのうえでインビザラインの経験が豊富なことです。メリットだけでなく、デメリットも踏まえて自分にあった治療方法・治療計画を選択できる歯科医院を選ぶことが大切です。 インビザラインの費用総額を知りたい方は、横浜市瀬谷区の「三ツ境駅前スマイル歯科」にご相談ください インビザラインを含む矯正治療は一部の症例を除き、患者さま全額負担の自費治療となります。自費治療は歯科医院によって金額に差が生じるため、歯科医院選びで悩む方も多いと思います。自分にあった歯科医院を見つけるためには、表面上の金額のみで決めるのではなく、複数の治療方法の選択肢があるか、費用の総額が明確化しているかという点で選ぶことが、結果的に総額費用を抑えることにも繋がります。 三ツ境駅前スマイル歯科では、患者さまのご要望に合わせて複数の治療計画を作成いたします。費用を抑えたい方には、極力最小枚数での治療計画作成も可能です。 また、抜歯やIPRなどの追加費用を含めた総額でご説明させていただきます。インビザラインの費用を詳しく知りたい方や費用に関してご不安がある方はぜひ、三ツ境駅前スマイル歯科のご相談ください。 LINEでお口の写真を送っていただくだけで、ご自宅で矯正相談が受けられるLINEでの矯正相談にも対応しております。お気軽にご相談ください。 LINEでの矯正相談はこちら

2025.05.02

インビザライン治療では親知らずの抜歯が必要?抜歯のリスクはある?

矯正を始めると親知らずを抜かなければいけないイメージをお持ちの方も多いと思います。 今回はインビザラインでの矯正治療の際、親知らずを抜歯する必要があるのか、メリット・デメリットなど詳しく解説していきます。 インビザライン治療をするなら親知らずの抜歯が必要? 親知らずとは「智歯」や「第3大臼歯」とも呼ばれる歯で、20歳前後で生えてくることが一般的です。親知らずは通常上下左右4本ありますが、全ての親知らずが生えてくるかはわかりません。また、生えてきたとしても斜めに生えてきたり、半分だけ生えたりすることも多いのです。 そのため、インビザライン矯正を始める際に親知らずを抜かなければいけないかどうかは、矯正の目的や親知らずの生え方によって異なります。 インビザライン治療で親知らずを抜歯すべきケース インビザライン矯正で親知らずを抜歯するケースを4つ紹介します。 ①親知らずが虫歯になっている 親知らずは一番奥に生える歯で、場合によっては斜めや半分だけ生えてくることもあり、セルフケアが難しいため虫歯になりやすいです。虫歯を治療して矯正を始めることも可能ですが、マウスピースを使用するインビザラインでは、通常よりも虫歯のリスクが高くなることもあるので、虫歯が再発してしまう可能性もあります。 また、虫歯だけでなく歯周炎も起こしやすくなるので痛みや腫れが頻繁に起こることもあります。そのため、親知らずが虫歯になっている場合には抜歯が推奨されます。 ②親知らずが他の歯に負担をかけている 親知らずがまっすぐ生えていない場合、他の歯に負担がかかっている場合があります。具体的には、隣の歯を圧迫しているケースです。この場合、圧迫されている歯が動きにくくなってしまい矯正治療の進行に影響が出てしまうこともあります。 また、親知らずが隣の歯に強く当たっている場合、隣の歯の根っこが吸収されて短くなってしまうこともあります。 ③親知らずが原因で歯を動かすスペースがない 矯正治療では歯を動かすスペースを作る際に、歯列全体を後ろへ動かすことがあります。歯を支えている歯槽骨がある範囲でしか歯を動かすことができないため、親知らずがあることで歯を後方へ動かすスペースを確保できず、理想の歯並びを目指せないことがあります。 抜歯以外にもスペースを確保する方法はありますが、歯並びのズレが大きく、歯を移動させる距離が大きい場合には抜歯する必要があります。 ④親知らずの生える向きに問題がある 親知らずが斜めに生えていると、歯を動かしにくくなったり、他の歯に圧力がかかることで治療中に予期せぬ歯の移動を引き起こしてしまうこともあります。 さらに、矯正後に親知らずが他の歯を押し出して後戻りの原因になることもあります。治療をスムーズに進めるために親知らずの抜歯が推奨されることもあります。 インビザライン治療で親知らずの抜歯が不要なケース インビザライン矯正の中でも親知らずの抜歯が不要なケースをご紹介します。 ①親知らずが歯列に悪影響を及ぼしていない 親知らずがまっすぐ生えていて、噛み合わせなども安定している場合には抜歯が不要になることもあります。 親知らずが歯列に悪影響を及ぼしていないかを知るためには、精密検査を受け、医師の判断を仰ぐ必要があります。 ②IPRで対応できる場合 IPR(Interproximal Reduction)とは、歯と歯の間をわずかに削ることで隙間を作り、歯を移動しやすくする方法です。インビザライン矯正において、歯列全体のスペースが若干不足している程度であれば、IPRで対応できることが多く、抜歯せずに矯正治療が進められます。IPRは痛みが少なく、治療期間の短縮にもつながるため、患者様にとっても負担が少ないメリットがあります。 ただし、削る量には限度があり、歯に大きなスペースが必要な場合や重度の歯列不正の場合には適用が難しいとされています。 ③親知らずがまだ埋まっている 親知らずの根っこが形成されず埋まってる場合も歯列への影響が少なく、抜歯は不要であることが多いです。 しかし、今後生えてくる可能性もあり、歯列への影響が全くないとは言い切れません。親知らずがどの状態で歯茎の中に埋まっているかはレントゲンを撮影して確認する必要があります。 インビザライン治療で親知らずを抜歯するメリット インビザライン矯正において親知らずを抜歯するメリットは、理想の歯並びになりやすくなること、口腔内トラブルを軽減できることです。 親知らずを抜歯することで歯を動かすためのスペースが十分に確保できるため、歯並びの不正が重症であっても理想の歯並びを目指すことができます。また、矯正中に他の歯に圧力がかかることで起きる不要な歯の移動を防ぐことや、矯正後の後戻りのリスクも減らすことができます。 また、親知らずをしっかりと磨けないことで虫歯や歯周病などのリスクも上がってしまいます。矯正以外の処置が必要になってしまうこともあるので、このようなトラブルを軽減するためにも親知らずの抜歯を勧めることが多いようです。 インビザライン治療で親知らずを抜歯するデメリット・リスク インビザライン矯正において親知らずを抜歯するデメリットは、健康な歯を失うこと、抜歯による腫れや痛みがあることです。 親知らずに虫歯がなく健康な状態でも歯列への影響を考えて抜歯する場合は、健康な歯を失ってしまうことになります。健康な歯を失うことに不安を覚える方もいるでしょう。しかし、きれいな歯並びを目指すインビザライン矯正においては親知らずを抜歯することで得られるメリットの方が多いといえるでしょう。 抜歯後には腫れや痛みが伴うことが一般的です。通常腫れや痛みが引くまでは数日〜数週間かかることがほとんどです。徐々に痛みは軽減していきますが、抜歯後は鎮痛剤の服用や食事に気を付けることが必要になります。 インビザライン治療で親知らずを抜歯するタイミング インビザライン矯正で抜歯を行うタイミングは、矯正器具の装着が始まる前が一般的です。抜歯完了後、傷口の治りを確認してからマウスピース作製のための型取りやデータ採取を行うことでよりスムーズに治療計画を進めることができます。 親知らずの抜歯については、矯正をする歯科医院で行うこともありますが、神経を傷つける恐れなどがある場合には近くの口腔外科へ紹介されることもあります。また、抜歯の費用は矯正費用に含まれていないことがあるので、カウンセリング時に確認しておく必要があります。 インビザライン治療で親知らずの抜歯が必要か知りたい方は、横浜市瀬谷区の「三ツ境駅前スマイル歯科」にご相談ください 矯正を開始する際に、抜歯をするかどうかは大きな選択の一つになります。親知らずを抜歯すると、理想の歯並びを目指しやすくなったり、口腔内のトラブルを軽減させることができます。一方で、腫れや痛みを伴うことはもちろん、虫歯などの症状がない場合には健康な歯を失ってしまうことになります。 また、抜歯の必要性には個人差があるため、自分が理想とする歯並びになるために親しらずの抜歯が必要かどうか、矯正を始める前のカウンセリングの段階でしっかりと相談しましょう。 三ツ境駅前スマイル歯科では、患者様の要望やお悩みに合わせて抜歯あり、なしの複数の治療計画のご提案が可能です。お口の中の写真をLINEで送っていただくと、オンラインでの矯正診断を受けることもできます。 親知らずの抜歯の必要性について詳しく知りたい方はぜひ、三ツ境駅前スマイル歯科にご相談ください。 LINEでの矯正相談はこちら

2025.04.25

インビザラインで滑舌・発音が悪くなる原因と対処法を歯科医師が解説

一般的に矯正装置を付けていると唇や舌の動きが制限されるため、滑舌が悪くなります。 今回はインビザライン矯正で滑舌が悪くなるのか、原因や改善法もあわせて詳しく解説していきます。 インビザライン矯正中は滑舌が悪くなるのか インビザラインは様々な矯正方法の中でも口腔への影響が少ない矯正方法です。ワイヤー矯正はブラケットと呼ばれる金具やワイヤーに唇や舌が当たり、発音がしづらくなります。それに比べて、インビザラインで使用するマウスピースは1枚の厚みが0.5mmほどでとても薄いです。 また、患者さま一人ひとりに合わせて作られているためフィット感も強く、口腔内に入れても違和感が少ないです。しかし、装着を開始してから慣れるまでに1〜2週間ほどかかるので、その間は滑舌や発音に違和感を感じるかもしれません。 インビザライン矯正中に気になりやすい音 インビザライン矯正中に発音や滑舌に違和感がでる音としては、サ行・タ行・ナ行・ラ行などがあります。 サ行は歯・歯茎・舌先で音を作る、無声の摩擦音です。舌先を下の前歯の裏に付けて、息が通る音を利用して発音します。そのため、マウスピースを装着していると舌の当たる位置や息の通り方が変わり、発音が難しく感じられるのです。 タ行は破裂音と破擦音で構成されており、舌が前歯の裏のあたりに当てて発音します。ナ行は、舌が常に前歯の裏、歯茎のところに接して発音する鼻音で、ラ行は前歯の裏、歯茎に舌が触れることで発音する弾き音です。いずれの発音もマウスピースを装着することで歯茎の一部が覆われて発音に違和感が生じることがあります。 発音が気になる方は矯正開始後、家族や友人に確認してもらうのもよいでしょう。 インビザライン矯正中に滑舌が悪くなる原因 インビザライン矯正中に滑舌が悪くなる主な原因を4つご紹介します。 ①マウスピースに慣れていないため インビザライン矯正ではマウスピースを使用します。マウスピース自体は0.5mmと非常に薄く、他の矯正方法と比較しても違和感が少ないです。しかし、マウスピースで歯全体を覆うため、何も装着していない状態に比べると多少の違和感はあるでしょう。 また、舌の動きも制限されたり、発音の際にマウスピースが舌に当たるため、より滑舌が悪くなったと感じる方が多いようです。 ②口腔内が乾燥するため インビザライン矯正では通常上下にマウスピースを装着します。厚さ0.5mmのマウスピースが上下に入ると1mmの厚みが出ます。それにより、何も装着していない時と比べると口が閉じにくくなり、自然と口が開くことで口呼吸になってしまうのです。 また、マウスピースを装着することで唾液が口全体に行き渡りにくい状況になります。加えて、インビザライン矯正中は水以外の飲み物を飲むときはマウスピースを外さなければいけないため、水分補給の機会が減ってしまうこともあります。このような理由から口腔内が乾燥し、滑舌が悪くなってしまうのです。 ③マウスピースの装着が間違っているため インビザラインは患者さま一人ひとりに合わせてオーダーメイドでマウスピースを作製します。そのため、正しく装着できていれば歯列にしっかりとフィットし、違和感も最小限になります。 しかし、装着が間違っているとマウスピースが浮いてしまい、違和感も大きくなり、舌の動きもより制限されてしまうので、滑舌が悪くなってしまいます。 ④マウスピースが変形しているため インビザラインは自身で着脱が可能なため、食事や歯磨きの際には取り外すことが一般的です。しかし、この時に無理に力をかけて取り外しを行ったり、マウスピースを噛んで装着するなど誤った方法で着脱を行うとマウスピースが変形してしまいます。 また、マウスピースは熱に弱いため、洗浄の際に熱いお湯を使用することも変形の原因になってしまいます。マウスピースの変形は滑舌だけでなく、治療の進捗にも影響を与えるため、正しく取り扱いましょう。 インビザライン矯正中に滑舌が気になる場合の改善法 インビザライン矯正中に滑舌が気になる場合は、以下の改善方法を試してみましょう。 ①慣れるまで様子を見る 通常マウスピースに慣れるまでは1〜2週間ほどかかるといわれています。矯正開始直後や新しいマウスピースに交換した直後は、特に違和感を感じやすく滑舌が気になるかとは思います。 徐々に慣れてきますが、開始直後や交換直後には大切な予定をいれないようにする、短時間であれば取り外して会話をするようにしましょう。 ②マウスピースの装着方法を見直す 誤ったマウスピースの装着によっても滑舌に影響が出るため、正しく装着しましょう。矯正開始時に歯科医院で着脱方法について指導がありますが、装着について不安がある場合には担当のスタッフに相談することをおすすめします。 また、チューイーと呼ばれるソフトシリコン製の補助ツールを使用し、マウスピースと歯を密着させることでより違和感が軽減されるかもしれません。取り外しが難しい場合には、アライナーリムーバーという器具を使用してみるのもいいでしょう。 ③マウスピースを装着した状態でたくさん会話をする マウスピースを装着した状態でたくさん会話をすることも違和感の軽減になるでしょう。口腔内の適応力が高いので数週間もすればマウスピースに慣れてきて、自然な発音ができるでしょう。 ④発音トレーニングを行う 発音練習を行うことも効果的です。具体的には発音が難しくなるサ行・タ行・ナ行・ラ行を中心に行うと良いでしょう。鏡を見ながら、舌の位置や息の通り方を意識して行いましょう。 また、早口言葉なども口周りの筋肉や舌筋を鍛えることができるため、滑舌改善につながります。 会話に支障が出るほど滑舌が気になる場合の対処法 会話に支障が出るほどインビザライン矯正中の滑舌が気になる場合は、会話の際に一時的にマウスピースを外すことも可能です。しかし、自己判断で取り外しの機会を増やす際には気をつけなければいけないことがいくつかあります。 1つ目は装着時間です。インビザラインでは1日22時間以上の装着時間が推奨されており、この時間を下回ると治療の効果が出なかったり、後戻りしたりします。スマホのアラームやリマインド等で時間管理をし、会話が済んだらすぐに装着するように心がけましょう。 2つ目は、取り外した際の保管方法です。マウスピースは透明なので紛失しやすく、ティッシュで包むと誤って捨ててしまうことも少なくありません。専用ケースを使用することで、変形なども防ぐことができるので外出の際にもケースを持ち歩くようにしましょう。 インビザライン矯正中の滑舌が不安な方は、横浜市瀬谷区の「三ツ境駅前スマイル歯科」にご相談ください インビザライン矯正は他の矯正方法に比べて違和感も少なく、通常1〜2週間程度で慣れる場合が多いです。正しい装着方法や発音トレーニングを行うことも滑舌の違和感の改善につながるでしょう。 また、自分で取り外しが可能なので、どうしても会話中に滑舌の違和感が気になる場合は、短時間に限り取り外すことができます。しかし、自分の判断で取り外す際には、装着時間や取り扱いに十分注意する必要があります。 三ツ境駅前スマイル歯科では、経験豊富な歯科医師・スタッフがカウンセリングから治療まで担当いたします。治療開始後でも、滑舌の不安がある場合は日常生活でのアドバイスや補助ツールなどご案内いたします。 LINEでお口の写真を送っていただくと、オンラインでの矯正相談も可能です。ぜひ、三ツ境駅前スマイル歯科にご相談ください。 LINEでの矯正相談はこちら

2025.04.18

インビザライン矯正中の外食はどうする?注意点を解説します

インビザライン矯正を始める際、特に気になるのが外食時の過ごし方です。マウスピースを外すタイミングや時間、食後にするべきことなど気を付けるべきポイントが多くあります。 今回は外食時の過ごし方、気を付けるべきことを詳しく解説していきます。 インビザライン矯正中の外食では必ずマウスピースを外す インビザライン矯正中の外食でマウスピースを外さなければいけない理由は大きく3つあります。 ①マウスピースが破損・変形してしまうから マウスピースは柔らかい素材でできており、厚さは0.5mmほどです。そのため、マウスピースを付けたまま硬いものを噛むと、傷ついたり変形してしまうことがあります。また、食事の時に歯にかかる力は40~60㎏あるといわれており、その衝撃でマウスピースにヒビが入って割れてしまう可能性もあります。破損したマウスピースでは歯に正しい矯正力がかからないため、治療に影響が出てしまいます。 さらに、マウスピースの作り直しが必要になると、追加で費用や期間がかかってしまいます。 ②マウスピースが変色してしまうから 外食時にはお茶やコーヒー、カレーやミートソースなど着色しやすい飲み物や食べ物を選ぶことも多いでしょう。そんな時にマウスピースを付けたまま食事をすると、歯だけでなくマウスピース自体にも着色してしまうのです。 インビザライン矯正のメリットでもある目立ちにくさが失われてしまいます。 ③虫歯や歯周病が進行してしまうから マウスピースを着用したまま食事をすると、歯とマウスピースの間に食べかすが入ってしまい、虫歯や歯周病が進行する原因になります。 加えて、マウスピース着用中は唾液が口の中に行き渡りにくい状態なので、さらに虫歯や歯周病のリスクが上がってしまうのです。矯正中に虫歯や歯周病が進行してしまうと、治療を一度中断する可能性もあります。 インビザライン矯正中の外食でマウスピースを外すタイミング インビザライン矯正中の外食でマウスピースを外すタイミングに迷う方も多いと思います。インビザライン矯正は1日22時間以上の装着が推奨されているので、なるべく外している時間を短くする必要があります。 そのため、食事の直前に外すのがベストです。食事の相手にもよりますが、注文後食事が運ばれてくるまでの間に化粧室で取り外すのがおすすめです。 インビザライン矯正中の外食でマウスピースをどう扱うか 外食中に外したマウスピ-スの取り扱いには、特に気を付けなければなりません。ポイントは2つあります。 ①食前に外したマウスピ-スを専用ケースで保管する 外したマウスピースをティッシュにつつんだまま誤って捨ててしまったり、お店のテーブルの上に置いて忘れてしまうことも少なくありません。また、マウスピ-スをテーブルの上に置いたまま食事をすることは、食事のマナーの観点から見てもあまり良いことではありません。 専用ケースは矯正開始時にマウスピ-スと一緒に渡されるので、外食時には持ち歩くようにしましょう。 ②食後に必ず歯磨きをし、すみやかにマウスピ-スを装着する 矯正中は唾液による自浄作用の効果を受けにくく、通常よりも虫歯や歯周病のリスクが高い状態です。また、食事後そのままマウスピ-スを着用すると歯やマウスピ-スに着色する可能性もあります。外食の際には歯ブラシを携帯し、食後は可能な限り歯磨きをするように意識しましょう。 マウスピ-スを外すタイミングでも触れましたが、インビザライン矯正におけるマウスピ-スの装着時間はとても重要です。マウスピ-スを外している時間をなるべく短くするため、食後はすみやかにマウスピ-スを装着しましょう。 インビザライン矯正中にマウスピースを付けたまま飲食できるものはある? インビザライン矯正中、マウスピ-スを装着したままの飲食は基本的に避けるべきです。咀嚼が必要ない飴や甘い飲み物なども歯とマウスピースの間に入り込んで虫歯・歯周病の原因になります。色の濃い飲み物も着色の原因になるので控えるようにしましょう。 水であれば、虫歯や歯周病、着色の心配がないため飲んでもかまいませんが、お湯は熱に弱いマウスピースが変形してしまう可能性があるので、なるべく冷ましてから飲むことをおすすめします。 外食時に歯ブラシが使えないときの対処法 外食時、歯ブラシを使った口腔ケアができない場合の対処法を3つご紹介します。 うがいをする食後に歯磨きができない場合は、最低でもうがいをするようにしましょう。水のみでうがいをする場合は口の中にたまっている汚れや食べカスを物理的に落とすために、強めにブクブクと洗浄しましょう。 マウスウォッシュを使用するマウスウォッシュを使用する前に水で強めのうがいをしてある程度食べかすなどを取り除くことで、より効果的に菌の繁殖を抑えることができます。最近は携帯用の小さいサイズのマウスウォッシュも販売されているので、カバンに常備しておくことをおすすめします。 歯磨きシートを使用する歯磨きシートは水が使えない状況でも使用できる便利アイテムです。シートにしみ込んだ薬液で歯の表面の汚れをふき取ることができます。四角いシートタイプや指サック状のものもあるので、使いやすいものを常備しておくとよいでしょう。 その他、インビザライン矯正中の外食で気をつけること その他にインビザライン矯正中の外食で気を付けることをご紹介します。 ①食べ歩きをする際にはマウスピースを外す マウスピースを装着している間は基本的に飲食はできません。これまで説明したように、マウスピースを付けたまま飲食を行うとマウスピースが破損・変形したり、虫歯や着色のリスクもあります。そのため、食べ歩きをする際にはマウスピースを外す必要があります。 マウスピースの装着時間にも気を付けなければいけないので、食べ歩きはできるだけ短時間で行うことが理想的です。また、マウスピースを再装着するときは可能な限り口腔ケアを行いましょう。 ②マウスピースを人前で外さない 外食時は食事をとるギリギリまでマウスピースを装着しておくことが理想なので、食事の席でマウスピースを外すこともあるでしょう。家族や友人などインビザライン矯正について理解がある人との食事の場であればそこまで気にする必要はないのかもしれません。 しかし、口の中にあったものがテーブルに置いてある状態が不快に感じる方も多いので、マウスピースを外したら必ず専用ケースで保管するようにしましょう。周囲の方への配慮にもなることはもちろん、マウスピースの紛失を防ぐことにも繋がります。 インビザライン矯正にご不安がある方は、横浜市瀬谷区の「三ツ境駅前スマイル歯科」にご相談ください インビザライン矯正を検討している方の中には、様々な理由から外食の頻度が多い方もいらっしゃるでしょう。矯正中も食事が制限されるわけではないので、装着時間や食後の口腔ケア、マウスピースの取り扱いなどに気を付ければ、いつも通り外食を楽しむことが可能です。最初は面倒に感じることも多いかもしれませんが、習慣化していくことを意識するようにしましょう。 三ツ境駅前スマイル歯科ではカウンセリングから治療まで経験豊富な歯科医師・スタッフが担当します。インビザライン矯正中の外食に不安がある方はぜひ、三ツ境駅前スマイル歯科にご相談ください。お口の写真を送っていただくことで、オンラインでの矯正相談も可能です。 LINEでの矯正相談はこちら

2025.04.11
アクセス 24時間WEB予約 矯正相談予約 矯正相談予約